2015.10.28
Report 1/3

多肉植物と暮らす

講師:西美奈(ゆずりは店主)

肉厚な葉や茎がぷっくりとしていて、なんともかわいいフォルムの多肉植物。今回は、緑・器・アートのお店「ゆずりは」の店主、西美奈さんによる多肉植物の「寄せ植えワークショップ」を開催しました。ワークショップ形式は、CLASS ROOM初の試み。ガラスの器に砂や土を重ねて、多肉植物の苗を植えて……。その様子をどうぞ。

思い出が多肉植物とともによみがえる

現在は「ボタニカル」をテーマにしたショップディスプレイや、多肉植物をモチーフにした陶器「minamoto」を手がける西さんが、その魅力に目覚めたのは大学生の頃のこと。一度枯れてしまった多肉植物が再び芽を出す様子に、命のたくましさを感じたことがきっかけだったそうです。以来、「タニクちゃん」と呼んでさまざまな種類を育てたり、愛でて楽しんだりしてきた様子を、まずはスライドで紹介してくれました。

これ、鉢にしているのは炊飯器の中鍋なんです。底に水が通るように穴を開けて、紅葉がきれいなセダムを植えて。家で眠っていた器や雑貨を使うと、多肉とともにそのモノを使っていた頃の思い出がよみがえってくるので、より大切にしたくなるんですよね。

そのほかにも、育つと木のようになる「宇宙の木(ゴーラム)」に人形を置いて、ジオラマのようにして遊んだり、多肉植物をクリスマスのリースにして飾ったり。底がふさがっている容器でも育てられるので、さまざまな植え方を楽しめるのも、多肉植物の魅力のひとつ。

ともに暮らすことで、上手に育てられるように

とはいえ、基本的な育て方を知らなければ枯らしてしまうこともあります。西さんいわく、多肉植物の種類は、成長期の時期が異なる「春秋型」「夏型」「冬型」の3つ。砂漠などの乾燥地帯に生育するものが多いだけに、土が乾いてきたら“なんとなく様子をうかがって”水をあげるのが、上手に育てるコツ。

細かくみていくと何万と種類があるので、全部は覚えられません(笑)。私自身、育てながら、一緒に暮らす中で覚えていくことのほうが多いかもしれませんね。3つの型の特徴を知って、葉っぱがぴんぴんしているか、しわしわしているかなど、様子を見ながら「この子は今の時期、成長しているな」と理解してあげるのも、うまく育てるポイントだと思います。

最近は雑貨店など、専門店以外で販売されていることも多いので、まずは「自分で調べる」ことが大切。色や形からインターネットで検索してみたり、図鑑で原産地を確認したり。基本的に多肉植物は育てやすいけれど、夏の直射日光に気をつける、真冬や真夏に水をあげすぎないなど、ちょっと気をつけてあげると、よりよく育てることができるそうです。

寄せ植えワークショップ形式、いよいよスタート

さらに、多肉植物を増やすための「葉挿し」「挿し芽」「株分け」の方法を教えてくれた西さん。ここまででレクチャーは終わり、続いて参加者のみなさんが実際に寄せ植えをするワークショップがスタート。まずは西さんが説明しながら、寄せ植えを実演してくれました。今回、鉢に選んだのは「VISION GLASS(ヴィジョングラス)」というガラスの器。インドの実験器具メーカーのもので、形もシンプルだし丈夫、西さんも愛用しているそうです。

VISION GLASSに、軽石とバーライトを入れて、土を層にして。背の高い物はうしろにしてあげると、背景として全体がまとまりやすくなります。寄せ植えは、すき間がないくらいに詰めてあげたほうがかわいいですね。「まだかな、まだ入るかな」って、隙間が埋まるまでバランスよく挿していってください。

さっそく、参加者のみなさんもチャレンジ。各テーブルには、たくさんの種類の多肉植物のほか、土や道具も用意されていました。「白い砂を多くすると明るい感じになりますよ」「茎の先が土についていれば根が出てきます」などなど、西さんが各テーブルを回ってアドバイス。

写真は、西さん作のお手本。お手入れ方法も教わり、完成した寄せ植えは持ち帰って自宅で育てていくことに。しかも「わからないことがあれば、メールをくれたら答えます」とのこと! ワークショップの最後には、CLASS ROOM恒例の「西さんにとって、よい暮らしとは?」という質問が。

「自然とともにいること」が、豊かないい暮らしだなって思います。植物のことだけじゃなく、天気とか、環境も全部含めて順応していくこと。そうすると自分が何を欲しいか、何が好きなのかがわかる。きっと暮らしの一番の大もとになる、大切なことなんだと思います。

>>交流会の様子はこちら

西美奈(ゆずりは店主)

茨城県古河市で、祖父母の営むお茶とセトモノ店を改装し、緑・器・アートの「ゆずりは」をオープン。都内を中心にボタニカルをテーマとしたショップディスプレイ、結婚式のほか、多肉植物モチーフの陶器「minamoto」作家としても活動する。お店では「多肉を愛でる会」を開催。また、各地で多肉植物のワークショップを実施する。
【ゆずりは】http://www.yuzuriha-koga.com/
【ネットショップ】http://yuzuriha.shop-pro.jp/

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