2017.9.27
Report 3/3

無敵かもしれないと思える夜を増やす

おすすめBOOK:暮らしをもっと楽しくしてくれる一冊

暮らしをもっと楽しくしてくれる一冊

CLASS ROOMは「暮らしをもっと楽しくするカルチャースクール」。毎回レポートの最後に、講師がおすすめするライフスタイルブックをご紹介。内面のオシャレを磨く“課題図書”、ぜひ読んでみてくださいね。

野村由芽さんセレクト

『あなたを選んでくれるもの』(著:ミランダ・ジュライ/訳:岸本佐知子)

「LAに暮らすアーティスト、ミランダ・ジュライが、フリーペーパーに売買広告を出す人に実際に電話をかけ、家を訪ね、話を聞いた、物語のような奇跡の記録。日々インターネットを使い、想像可能な世界を生きる人の心をノックし、こんなところに宝物があったのか、とゆさぶりをかける一冊。人生を光らせる出会いは、自分の想像の外周にあるのかも」

吉澤嘉代子さんセレクト

『パーマネント野ばら』(西原理恵子/新潮社)

「無敵かもしれない夜は、いつ訪れるのだろう。規則正しいサイクルで眠れた夜、おいしいものを食べる夜、抱えていた問題が解決した夜、好きな人と過ごす夜。幸せはずっと続いてほしい。だけど続かない。わかっている。いつかまた、あの長く苦しいどうしようもない夜が襲ってくる。そのときにこそ、私が私と対峙するチャンスがやってくるのだ。孤独な時間だけに育まれる心。無敵になれない夜も、同じように尊い時間なのかもしれない」

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