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LUMINE meets ART PROJECT

メインビジュアル

2016.02.01LUMINE meets ART PROJECT

LUMINE meets ART AWARD 2015
受賞作品展示

  • #AWARD
  • #DISPLAY

次世代のアーティスト発掘し、受賞作品をルミネ館内に飾るLUMINE meets ART AWARD。応募総数670点のなかから、賞金100万円が与えられるグランプリ1点を含む計7点を受賞作品に選出しました。

LUMINE meets ART AWARDとは

  • 期間
    2016年2月1日~3月上旬
  • 場所
    エレベーター部門   / ルミネ新宿 LUMINE1(2基)
    ウィンドウ部門     / ルミネ新宿 LUMINE2 スタニングルアー横・サラベス横
    インスタレーション部門 / ルミネ新宿 LUMINE2 スタニングルアー前
    映像部門        / ルミネエスト新宿(柱19面)、新宿南口(柱2本8面)、ルミネ新宿 LUMINE1 エスカレーター脇

グランプリ

GRAND PRIX

インスタレーション部門

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de Lempicka

プロフィール写真

飯沼英樹

1975年長野県生まれ。東京都在住。愛知県立芸術大学大学院卒業後、ナント国立美術大学(フランス)に留学。各地で個展やグループ展に参加。主な展覧会、個展「6th Sense」(2014/SNOW Contemporary)、「たぐ展」タグチアートコレクション展(2014/松本市美術館)、「六甲ミーツ・アート芸術散歩2013」(2013/六甲山 兵庫)主催者特別賞受賞、エルンスト・バルラッハ賞(2005/ドイツ)受賞など。

作品コンセプト

この作品は20世紀初頭フランスで活躍した女性画家タマラ・ド・レンピッカからインスピレーションを得ています。男性中心の美術界で持ち前の美貌と人間性の魅力によって社交界に君臨した強い女性像は現代日本社会を生きる力強い女性たちの姿に重なります。着る服で自分をポジティブに表現する女性たちの自己肯定的な強さに興味があります。 素材はケヤキの一木材から彫りだし、古典的なドレスの影に現代の服をミックスしています。動きのある形を表現するためにいくつかのパーツによって分解、組立ができます。ルミネ新宿というファッションに敏感な若者が行き交う場所でしかできないインパクトのある展示を試みたいと考えています。

推薦コメント

小山登美夫
今回グランプリの飯沼英樹さんの作品は、ダイナミックなフォルムとカラフルな色彩で始めから審査員の多くのひとの心をつかみました。木彫というと求心的で、宗教的なストイックなものを思い浮かべますが、飯沼さんの木彫は全く違い、開かれた彫刻ともいえるもので、象徴的な強さを持ち、街の中に展示される今回のプロジェクトにはまさにぴったりと思われます。1作品だけでなく何体か置いてもらい飯沼さんの世界を多くのひとにみてもらえたらと思います。

準グランプリ

SECOND GRAND PRIX

ウィンドウ部門

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恋マシーン

タムラサトル

1972年栃木県生まれ。1995年 筑波大学 芸術専門学群 総合造形コース卒業。主な展覧会に、2002年「ニュー・メディア ニュー・フェイス02」NTT InterCommunication Center[ICC](東京)、2003年「First Steps : Emerging Artists from Japan」P.S.1 Contemporary Art Center (アメリカ)、2010年「小山マシ−ン」小山市立車屋美術館(栃木)、2013年 「あいちトリエンナーレ2013 企画コンペ」、2014年「愛マシ−ン」テヅカヤマギャラリ−(大阪)、2014年「タムラサトル《真夏の遊園地》」栃木県立美術館(栃木)、開館15周年記念展「TARO賞の作家Ⅱ」川崎市岡本太郎美術館(神奈川)

作品コンセプト

《恋マシーン》は、1500×1500の鉄のフレームに、恋という形に機械パーツと極太のチェーンが組立てられ、恋という形に動きます。機械は何か仕事をするためにありますが、この《恋マシーン》は、何も仕事をしません。ただ、恋という形に動くだけのナンセンスな機械です。“恋”という言葉をそのまま文字で表し、動く立体作品にすることで、恋という曖昧な概念を、物理的に強調しています。それは “恋” への皮肉にもおかしみにもとれます。会期中は、バレンタインデー2月14日もあり、恋人たちの記念日に向けて街が浮き足立つ中、機械油の香りつきの恋マシーンを前に、「何故 恋が機械なのか?何故 恋が動くのか?」大きな疑問がグルグル回り続けることになります。

推薦コメント

尾形真理子
おしゃれをするひとつのモチベーションとして、「恋」という言葉を使ったルミネのコピーを書くことも多いのですが、その「恋」という言葉のもつ心の揺らぎや躍動が、直感的に感じられるのが素敵な作品だと思いました。10個のパーツがそれぞれに動いて、ひとつの表情を作り出すのはまさに恋心。展示が今から楽しみです。

ルミネ賞

LUMINE PRIZE

エレベーター部門

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月は見守る

菅原毅己

1966年岩手県生まれ。印刷会社、デザイン事務所勤務後、フリーランス。マンガの影響下、浮世絵や日本画を参考に制作したコンピュータドローイング。伝統衣裳柄をとりいれ、スクリーントーンのように貼り分け、プリントされた作品群から "デジタルとアナログ" "印刷と手描き" などの対比が感じられる。

作品コンセプト

エレベーターに乗り込む前後、目の前に現れる絵によって物語のようなものを感じられたら楽しいのでは?と思い制作しました。見上げる月景色から雲間に女性の寝姿が見え隠れする、俯瞰の月視線に。

推薦コメント

舘鼻則孝
ストーリーがあって、とても楽しめる内容になっています。エレベーターが、観客を作品の中に招き入れるための装置のように演出されているところが特に良かったです。一枚の絵画では表現できない空間と時間の流れを感じられる作品になっているのではないでしょうか。

入賞

PRIZE WINNER

映像部門

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A WOMAN IN A FASHION BUILDING

奥田昌輝

1985年生まれ。横浜市在住。アニメーション作家。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修士課程修了。鉛筆や水彩、デジタルブラシ等様々な表現手法を用いたグラフィックをユーモラスかつ軽快なリズムで変幻自在に動かしたアニメーションを制作している。 「くちゃお」がアニマドリード(スペイン)のグランプリ、ファントーシュ(スイス)の新人賞を受賞した他、ベルリン国際映画祭に入選するなど国内外の映画祭での受賞・上映多数。最近では、つじあやの「ぼくは雨だよ」MV、横浜市PR映像、NHK「かぶき者慶次」タイトルバッグアニメーションを制作している。
vimeo.com/140187811

作品コンセプト

ファッションビルにやってきた女の欲望と妄想と現実。あれもこれも欲しい、あそこへ行きたい、お腹空いた、ふと人混みを眺めてしまう。そんなありふれた女のファッションビルでのありきたりな欲望と妄想。

推薦コメント

小池博史
縦型のモニターいっぱいにレイアウトされたデザイン性やイラストのクオリティ、映像のテンポ感など全体的にクオリティが高く、またポップで楽しくワクワクする感覚がサイネージにぴったりだと思います。映像はループするように構成されていて丁寧な作りこみも素晴らしいと思います。

入賞

PRIZE WINNER

エレベーター部門

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華柱

町田夏生

1980年兵庫県生まれ。2005年 大阪芸術大学大学院芸術制作研究科(絵画領域)修士課程修了。主な展覧会に、「町田夏生 華と眉毛」(2014/YOD Gallery大阪)、「町田夏生 MURMUR」(2009/YOD Gallery大阪)など。

作品コンセプト

華は生命力の象徴です。そんな華に飲み込まれて見て欲しいと思いデザインしました。

推薦コメント

千葉由美子
エレベーターという密室の空間が、外から入った時に全く違う場所に来たような、明るい華やかな空気に包まれるように感じました。現実に体験できることを楽しみにしてます。

入賞

PRIZE WINNER

ウィンドウ部門

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Ebb – Ripple

風間天心

美術家、僧侶。1979年、北海道東川町生まれ。2006年、第9回岡本太郎現代芸術賞に入選。2010年、大本山永平寺での修行を経て禅宗の僧侶になる。2011年、武蔵野美術大学パリ賞によりパリ市「Cité Internationale des Arts」に滞在。現代における「宗教と芸術」の相互作用を求めながら、国内外で多様な活動を続けている。主な展覧会に、2014年「Think of energy From experience of Fukushima」/ドイツ外務省(ベルリン)、2015年「Tokyo Midtown Award 2015」/東京ミッドタウン(六本木)。

作品コンセプト

僧侶として様々な家へお参りへ行く中で、床の間に「水引」という文化をよく見かけます。この素材は仏教でも神道でも使われますが、そのどちらでもない日本人独自の「こころ」が反映されていると感じます。他国の文化をアレンジすることが得意な日本人は、中国の文化を新たな形の「梱包装飾」として発展させました。そして、私はこれを素材にまで還元し、「西洋絵画」として再アレンジしています。日本は現在、物理的な波、社会的な波、様々な波の脅威に晒されていますが、どんな波に飲まれたとしても、形を変えて残されるのが真の「文化」です。私はこの「水引」という文化をグローバルな姿でアレンジし、次の時代へ残そうとしています。

推薦コメント

東出菜代
日本の生活文化、特に冠婚葬祭の場面における重要なモティーフである「水引」を使用した風間さんの応募作は、パワフルでエネルギーに満ちたヴィジュアルが、まず審査員の目を捉えました。本作はまた「水引」という素材が、生と死の両義性を仄めかし、ポジティブな表現の中に深みを感じさせるなど、ルミネのウィンドウという特殊な空間にも負けない平面作品として評価されました。実物を見るのをとても楽しみにしています。

特別展示(映像部門次点)

SPECIAL

映像部門

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プロフィール写真

山田杏里

1987年生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。Young Lions Competition2012 プリント部門ファイナリスト(2012)、主な展覧会に、「結ぶ」展(2011)、「世の中ちょっとよくする展」(2013)など。
youtu.be/5A0tArIjelI

作品コンセプト

性別も、年齢も、性格も付与されていない「棒人間」を使い、動きのみで「女」を表現した映像作品です。動く棒人間が女に見えた瞬間、「女とは何か」という問いが、新鮮にこの映像を見た人々の脳裏にわき上がってるのではないでしょうか。

ゲストアーティスト特別展示

GUEST ARTIST

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JUNK SILVER INSTALLATION

プロフィール写真

舘鼻則孝

LUMINE meets ART AWARDでは、審査員として作品を拝見させていただきました。この度は受賞者の方々と一緒に作品を展示させていただけることを光栄に思います。ものづくりは「コミュニケーション」であり、作品は「コミュニケーションツール」だとも私は思っています。たくさんの作品を審査する中で、作品から伺える作者のパーソナリティーは、十人十色の鮮やかな絵の具のようでした。会場を訪れるお客様には、自分色に共鳴する作品を見つけて欲しいと思います。

作品コンセプト

「ヒールレスシューズ」と称される私の大学卒業制作は、海外のファッション業界で注目されたところから始まりました。しかし、それは花魁の履く高下駄から着想を得たものなんです。日本の伝統的な染色技法である友禅染を学んだ大学時代には、古典に倣って着物や下駄の制作をしました。日本独自の様式化された平面的な芸術と、西洋的な身体研究に基づく空間的な芸術は、相対する価値観のように感じられますが、それらが共存しているのが現代の日本でもあります。戦後の日本、西洋文化が流入してきた現代だからこそ共有できる価値観が、日本の文化価値を再構築する可能性を秘めているのではないでしょうか。

総評

プロフィール写真

戸塚憲太郎

670点もの応募があった第三回目となるLUMINE meets ART AWARD。 展示環境には商業施設ならではの制約が多くありますが、最終審査に残った作品はとてもユニークでバラエティに富んでおり、審査員も頭を悩ませました。受賞作品はどれもダイナミックで、オリジナリティに溢れているものばかりで、実際の展示が今からとても楽しみです。既存のかたちにとらわれずに、独自のアートを発信していくスペースとしてのルミネの可能性、そして今後の展開にも大いに期待ができるアワードとなりました。

審査員

  • LUMINE meets ART PROJECT

    尾形真理子
    コピーライター、クリエイティブディレクター。おもな仕事に、LUMINE、資生堂、東京海上日動あんしん生命、キリンビール、日産自動車、Tiffany & Co.など。東京コピーライターズクラブ会員。朝日広告賞グランプリ他受賞多数。「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」で、小説デビュー。LUMINEのコミュニケーションカレンダー、シーズンビジュアルなどを手掛け、女性の心に刺さるコピーに共感するファンも多い。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    小池博史
    イメージソース代表取締役。テクノロジー、デザイン、アートに精通し、最先端の技術を取り入れたデザイン性の高い作品を得意とする。Tokyo Interactive Ad Awards、Cannes Lions International Advertising Festival、ほか国内外のクリエイティブ・アワードを数多く受賞。近年は、ウェブ、インタラクティブ・インスタレーションに加え、プロダクトやサービスの開発にも意欲的に取り組み、また上海オフィスを基点としたグローバル展開を加速させている。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    小山登美夫
    小山登美夫ギャラリー代表。1996年に江東区佐賀町に小山登美夫ギャラリーを開廊。現在は世代を超えて、菅木志雄や蜷川実花、杉戸洋、三宅信太郎、福井篤、川島秀明などを展示。また、国外アーティストのリチャード・タトルやライアン・マッギンレーなどを日本に紹介する。現在は北参道の小山登美夫ギャラリー、渋谷ヒカリエの8/ART GALLERYを運営している。2008年より明治大学国際日本学部特任准教授。著書に「現代アートビジネス」(アスキー新書)、「その絵、いくら?」(講談社)、「小山登美夫の何もしないプロデュース術」(東洋経済新報社)、「見た、訊いた、買った古美術」(新潮社)、「”お金”から見た現代アート」(講談社)。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    舘鼻則孝
    アーティスト。1985年、東京生まれ。歌舞伎町で銭湯「歌舞伎湯」を営む家系に生まれ鎌倉で育つ。シュタイナー教育に基づく人形作家である母親の影響で幼い頃から手でものをつくることを覚え、15歳の時より洋服や靴の制作を独学で始める。東京藝術大学では絵画や彫刻を学び後年は染織を専攻し、花魁に関する研究とともに日本の古典的な染色技法である友禅染を用いた着物や下駄の制作をする。2010年自身のファッションブランド「NORITAKA TATEHANA」を設立。全ての工程が手仕事により完成される靴はファッションの世界にとどまらずアートの世界でも注目されている。LADY GAGAやDAPHNE GUINNESSに作品が愛用されているということでも知られている。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    千葉由美子
    Yumiko Chiba Associatesディレクター。1998年アーティストマネージメント及びアートプラニングオフィスとしてYumiko Chiba Associatesを設立。高松次郎のエステート(The Estate of Jiro Takamatsu)及び自社ギャラリーの運営、アーティストのプロモーション・管理業務を手がける一方で、美術館での展覧会企画の他、国際的なアートフェアへの出展、ファッションブランドの店舗のアートワークやギャラリースペースの運営・展覧会企画といったコーディネート、プランニングを行う。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    東出菜代
    オフィス・ド・アッシュ代表。石川県出身。2001年慶応義塾大学文学部美学美術史専攻卒業後、渡仏。国立近代美術館ポンピドー・センター現代美術部門での研修修了後、2009年に帰国するまでインディペンデントキュレーターとしてパリで活動。2011年Office de H(オフィス・ド・アッシュ)を設立。アートと個人をつなぐクラウド・ファンディングサイト「マイクロメセナ」(旧名ピエス・ユニーク)を2011年より運営。執筆活動も開始し、アートとの新しい関わり方を提案する多様な活動に取り組んでいる。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    戸塚憲太郎
    hpgrp GALLERY TOKYO/NEW YORKディレクター。アッシュ・ペー・フランス株式会社にてファッション合同展示会「rooms」ディレクターを経て、2007年4月、表参道に現代アートギャラリー「hpgrp GALLERY TOKYO」をオープン。同社が運営するH.P.FRANCE WINDOW GALLERY(丸の内ビルディング)のディレクターも務める。また、「青参道アートフェア」や「NEW CITY ART FAIR」を立ち上げ、日本のアーティストを積極的に海外へ紹介し、フェアディレクターとして参加アーティストや参加ギャラリーのセレクション、プログラムの企画などを行う。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    諏訪博
    株式会社ルミネ営業部長。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    LUMINE meets ART AWARD
    「アートのある毎日」を広げる次世代のアーティストを発掘し、受賞作品をルミネ館内に飾るアートアワード。ルミネを舞台に、アートと人々の自由な出合いの機会を作ります。