SPECIAL INTERVIEW

各界のプロが教える新しいライフスタイルを
ハッピーに過ごすコツ!

今まで10回開催されてきた
「プレミアムサービス」イベント。
ここにご登場いただいたライフスタイルの
プロフェッショナルたちがWeb限定で再登場。
変化の多い日々にしなやかに対応しながら、
楽しく、健康的に過ごすコツを教えてくれました。

VOL.5

毎日を輝かせるウェルネスマネジメント
~内側から輝く食~

プレゼントイメージ

心を豊かにする「日々のごはん」

思いがけないことばかりだった2020年が終わろうとしています。
料理研究家のSHIORIさんは未曾有の一年となった今年、「食の偉大さ」を改めて感じたと話します。
マインドフルネスにも通じる「食」の大切さについて聞きました。

※インタビュー内容は、10月1日のオンライン取材時点のものです。

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応募期間:2020年12月3日(木)~12月31日(木)
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Profile

SHIORIさん

料理家・フードコーディネーター

レシピ本『作ってあげたい彼ごはん』をはじめ、著書累計は400万部を超える。フランス・イタリア・タイ・ベトナム・台湾・香港・ポルトガル・スペインでの料理修行経験があり、和食にとどまらず世界各国の家庭料理を得意とする。中目黒で100%veganでサステナブルなファラフェルスタンドを経営する。2020夏からは料理教室をオンラインへと移す。一児の母で、家族が喜ぶ家庭料理を幅広く提案している。https://online.atelier-shiori.com/※「ファラフェル」=中東発祥のすり潰したひよこ豆をスパイスやハーブを混ぜてあげたコロッケのようなもの。

2020年はどんなことを大切にして過ごされてきましたか。

未曾有の事態に陥って、誰もが先の見えない焦りの中でなんとか生活を回すような日々だったのではないかと思います。私自身がその中で感じたのは、心の健康の大切さと、それを満たしてくれる「食」の偉大さでした。
特に自粛期間中は学校や保育園がお休みになったことで、世のお母さんたちは突然、毎日3食の支度をしなければならなくなりました。そんな状況を受け、メディアでもさまざまなレシピが数多く紹介され、「時短」であることや「手軽」であることが非常に価値を帯びていきましたよね。
たしかに簡単さは、家事負担を軽くする上で大切なことではあります。ただ私としては、気が滅入りがちな日々だからこそ、みなさんに自分の手で美味しいものを作れる喜びや自信をつけてもらいたいと思っていました。
そこで、作ることで自分も周りも笑顔になれるようなレシピを考え抜き、インスタLiveやYouTubeで発信していったんです。またオンラインレッスンもスタートして、現在約7000人ほどの生徒さんと一緒に料理と向き合っています。

素材を活かす調理法で季節を味わって

日本は古くから「一汁三菜」という食文化があり、それはとても素晴らしい文化です。
一方でそのキーワードに縛られてしまうと、作る方はしんどくなってしまいますよね。料理を仕事にしている私でも、特に今は小さい息子の育児をしながら1日3食作るのは大変だなと思うことが多々あります。その中で生徒さんによくアドバイスするのは、メニューのうち1品でも素材を活かす料理を入れること。たとえば夏ならとうもろこしを蒸すだけ。秋ならナスを焼いて、鰹節としょうゆでシンプルに。こういう風に極力、味付けも塩・醤油といった基礎調味料だけにして素材の味を活かす調理法で食べてみてください。すると食材本来の味わいを今一度見直すことができるし、旬の味を楽しめます。そして何より、簡単ですよね。
すべての料理に肉や魚を入れておかずっぽくしなきゃ、と思わず、食べ方をシンプルにすれば結果的に自分も助かるし、季節も感じられるんです。

野菜ではなくドレッシングを食べている現代人

現代人はサラダを食べるときも、実は野菜そのものの味を楽しんでいるわけじゃなくて、ドレッシングの味で食べてしまっていることが多いですよね。
ドレッシング売り場にあれだけたくさんの商品があって、サラダだけじゃなく「生姜焼きのタレ」のような、それ1本で味が決まる調味料も多く売られています。そうした既製品の味に慣れてしまうと、どうしてもインパクトのある強い味でないと満足感を得られなくなってしまいます。
私は今、1歳の息子の離乳食を作っているんですけど、それが舌のリハビリになるというか、浄化されて研ぎ澄まされていく感じがするんです。離乳食を作る前は、味がしなくて物足りないんだろうなって思ってたんですけど、素材とほんのちょっとの塩だけでこんなに美味しいんだ!っていう驚きや感動の方が大きかったです。
大人ももう一度子供に戻るじゃないですが、少しずつ素材の味を活かすような料理を増やしていけば、薄味でも満足できるようになります。そういった意味でも、食卓に1品でもシンプルな調理法を取り入れることをおすすめしたいですね。

素材の味を楽しむのにおすすめの、冬の野菜はなんですか?

冬はやっぱり大根、ねぎ、白菜が甘くて美味しい季節ですよね。大根や白菜といった大物野菜は使い切るのが大変、という方にもおすすめの調理法は、「蒸す」です。
それこそ素材を切って蒸籠(せいろ)に放り込んだら、あとはほおって置くだけでOK。大根のように火が通りにくいものは、ピーラーでひらひらとリボン状にむくと、いつもとは違う食感も楽しめますよ。食べ方はおいしいオリーブ油と塩だったり、ポン酢にごまだれなどつけダレをいくつか用意してもいいと思います。タンパク質を一緒に食べたかったらしゃぶしゃぶ用の豚肉を一緒に入れて蒸せば立派なおかずに。これこそ簡単で手間いらずで素材の味が楽しめる絶好の調理法です。
それに冬が厳しくなると、食卓から湯気が上がっていることがとってもいい演出になるんですよね。そういった意味でも「冬野菜×蒸す」の組み合わせは本当にイチオシです。

image湯気もごちそうになる、SHIORIさんおすすめのアイテム「蒸籠」。

蒸すという意味ではシリコンスチーマーでもできちゃうんですけど、自分が大根だったら絶対、蒸籠で蒸されたいし(笑)、それに蒸籠が食卓にあると、なんかすごく丁寧な暮らしをしてる気がしてきません(笑)?結果としてそれが、心の充実にもつながると思うんです。
私、何事も形から入るって大賛成で。いかに自分をゴキゲンにするかってすごく大事で、鍋や包丁でテンションが上って料理が楽しくなるなら、ぜひお気に入りを揃えてほしいんです。
ルミネのイベントに出させてもらったとき、一人ひとりの名前が入ったエプロンを皆さんにプレゼントさせてもらったのもまったく同じ理由で、ちょっとしたアイテムで毎日の料理が楽しみになればいいなと思ってるんです。

注目されている食材はありますか?

海外からやってきた最先端のスーパーフードみたいなものにはあまり興味が惹かれないですけど(笑)どちらかというと、古くから日本にある伝統的なものに興味・関心・魅力を感じています。私が生徒さんにも激しくおすすめしているのは、「鰹節と昆布」、つまり“だし”です。
生徒さんも、はじめは忙しい毎日の中でだしを取ることにハードルの高さを感じている方も多い印象でした。でもレッスンを受けてだしを取ることが日常になった生徒さんからは、「子どもの食いつきが違う!」とか、「夫がおかわりした!」と、目に見えて家族の反応が違ったとみなさんおっしゃるんですよ。やっぱり舌は正直なんですね。

それに究極、だしさえきちんと取れていれば、料理ってほとんど失敗しないと思います。ベースの味にぐらつきがあると調味料で補正しなければ味がととのわず、その結果アレもこれもと入れすぎて迷走してしまいます。逆に、だしの味がちゃんと出ていれば、いつもの調味料の3分の2くらいの量で味が決まります。
これだと余計な調味料を使わずに済むし、365日分の味噌汁で考えると、その減塩効果もわかりやすいのではないでしょうか。

image「使う鰹節や昆布はプライベートブランドでも十分です。
手軽なものからだしをはじめてみてください」(SHIORIさん)

外食や既製品には、人工的に抽出したうま味を直接、舌に感じさせるものも多いので、その場合、口に入れた瞬間に「う、まーい!」って、例えるなら脳を刺激するような感覚がある気がします。でも自分でとっただしや手作りの料理のおいしさって、じんわり、じんわりすーっと身体に染み入っていき、心地良さの余韻が長い。
それはつまり、満足感が高いことに繋がると思うんです。だしをとり慣れない方ほど、「すっごい手間がかかるんですよね!?」みたいに構えがちですが、生活の中に習慣として取り入れてしまえばむしろ、いい香りで心が整う癒やしの時間になります。
はじめはスーパーで売っている手頃な鰹節と昆布で大丈夫です。慣れてきて、「違う昆布も飲んでみたい!」って思えるようになれば、かなりステップアップしている証拠。「そんなこと起きる!?」って思われるかもしれません。でも今、私のオンラインレッスンの生徒さんは向上心が素晴らしくて、もう、「違う昆布」に進む人も続出中なんです(笑)。

image 「鰹節と昆布ほど即、生活を豊かにしてくれる安い投資はありません」
(SHIORIさん)

料理って、なんとなくそれなりに料理して、こんなもんだなって思いながら食べていませんか?
そんな方が自粛期間中に私のレシピを作ってみたら、「自分が天才かと思った!」とか「彼が口に入れた途端『うまっ!』って言葉が出たのを見逃しませんでした」とかってコメントをたくさんくださったんです。
自分で食べて美味しいってだけで花丸。あとは家族や大切な人も喜んでくれたらさらに花丸。そうやって成功体験を積み重ねて自己肯定感が上がっていくと、また料理が楽しくなる。
だしで言うなら、鰹節と昆布だけでそんな良い循環が手に入るなんて、こんなに安い投資はないと思うんです。

食を見直すことが内面の美しさにつながる

状況を変えたいと思ったとき、多くの方が仕事を変えたり住む場所を変えたりって、自分の“周り”から変えていこうとしますよね。
でも本当は365日、1日3回食べている“食事”を変えるだけで心にゆとりができて気持ちも上向き、結果的に暮らしが大きく変わっていくんじゃないかなって思うんです。
この数ヶ月間、SNSを通してみなさんの変化を見て、身体を作るという意味だけではない食事がもたらす心の充実こそ、暮らしが豊かになるという意味なんだと確信しました。
いつもカリカリしていたのが、穏やかな気持ちになって、表情も豊かになる。優しくなる。これってメイクやファッションでは出せない、その人が持つ本来の輝きですよね。それを引き出してくれる食の力って偉大だなと感じたこの1年間でした。

SHIORIさんが登壇した「ルミネプレミアムサービス」のイベントでは、ヘルシーフードについてレクチャーしていただきました。ぜひチェックしてみてくださいね。

イベントレポートはこちら 

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A

素材の味を美味しく楽しむ
バーミキュラ オーブンポット

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※写真はイメージです。

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応募期間:2020年12月3日(木)~12月31日(木)

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