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2018.FEB

February

“好き”や“楽しい”が地球にやさしい暮らしにつながる!

環境について考え、行動するため2011年にルミネが発足したプロジェクト「choroko(チョロコ)」。今回は「choroko」の活動にも通じる、環境に配慮したお仕事をしている女性をピックアップ。お米を使った地域循環システムを考案し地域の活性化につなげる事業で活躍する、株式会社ファーメンステーションの代表・酒井里奈さんにお話を伺いました。

お話を伺ったのは

株式会社ファーメンステーション 代表 酒井里奈さん

国際基督教大学(ICU)卒業。富士銀行(現みずほ銀行)、ドイツ証券などに勤務。発酵技術に興味を持ち、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科に入学、09年3月卒業。同年、株式会社ファーメンステーション設立。研究テーマは地産地消型バイオエタノール製造、未利用資源の有効活用技術の開発。好きな微生物は、麹菌。好きな発酵飲料は、ビール。東京都出身。

「たくさんのいい出会いがあって
“好き”や“楽しい”が根底にあるから
いい仕事につながっているんです」

岩手県奥州市のお米を発酵して生成した、肌に優しいエタノールを利用して化粧品や石鹸などの商品を開発している、ファーメンステーション。代表の酒井さんは、もともと銀行や外資系の証券会社で働いていたそうですが、仕事を通じて代替エネルギーの事業を知り興味を持っていたところ、未利用の廃棄物からバイオ燃料としてエタノールを生成できることを知ったのだそう。そこで、この分野について学び直そうと、仕事を辞めて東京農大に入り醸造技術について研究している時に、奥州市と東京農大によるお米を使ったエタノール燃料の共同開発に携わり、運命が大きく変わることに。

「当初はコンサルとして携わればいいのかなって思っていたんです。でも実証実験をして、お米から作ったエタノールを燃料として活用するのは、採算が合わないということがわかって。私が『じゃあ、化粧品として販売すればいいんじゃないですか?』というアイディアを出したら、じゃあそうしましょうっていうことになったんですね。でも、地元ではそれを引き継ぐ人がいなかったので、そっくり弊社の事業として受け継いだのが始まりです」

「日々の生活でも環境を大切に
している人にたくさん出会えたから」

奥州市のお米を利用したエタノールの製造過程で派生するしぼり粕を地元の養鶏飼料として再利用するなど、地域の産業に貢献している面でも、ファーメンステーションは多くの注目を集めることになりました。

「いい出会いがたくさんあったんです。一緒にやってくれる人がいないと絶対に成立しなかったと思います。実験している場所のすぐ隣に住んでいた人がたまたま平飼いのいい鶏を育てていて、しぼり粕を餌として利用しましょうねって言ってくれたり。エタノールの開発をずっと応援してくれていた米農家のお母さんが、おやつのお店を運営していたので、そのいい卵を使ってお菓子を作って販売してくれたり。そういう取り組みがメディアに出るようになり、人をたくさん呼び込むことが出来るようになって、地元の人も喜んでくれるようになったっていう広がりがあったんですね。たまたま携わってくれた皆さんが、日々の生活の中でも環境を大事にしている人ばかりで。無農薬とか平飼いとか、ちょっと面倒くさいけど、楽しくて美味しくていいじゃないっていう人ばかりがたまたま近くにいて本当にラッキーでした」

「肌にやさしいし香りもいいので、ぜひ試してみてくださいね」と酒井さん。

「あまり頑張ろうとしすぎないで
“楽しい”くらいがちょうどいい」

佇まいは穏やかだけれど、信念に向かって進む強さや人を巻き込む求心力がある魅力的な人柄だからこそ、酒井さんの周りに人が集まって、ストーリーがどんどん繋がり、広がっていくのかも知れません。そして何よりインタビューをしていると、ご自身がこの仕事をすごく楽しんでいることが伝わってきます。

「あまりストイックにならないで、疲弊しないようにっていうのは心がけていますね。楽しくないと苦しくなっちゃうので。頑張ろうとしすぎて『ああ、もう駄目だ、疲れた』ってなっちゃう時もあるんですけど、できるだけ疲れないように。やらなければっていう義務感になってしまうと大変なので」

“好き”や“楽しい”の延長に環境に配慮したものがある、くらいが丁度いいと笑う酒井さん。普段のくらしの中でどれくらい丁寧なくらしを心がけているのか伺いました。

「もともと発酵食品が大好きなので、お味噌は毎年必ず作っていて、一時期は納豆も作っていました。旅先でも必ず発酵食品をお土産に買いますし、お酒も飲みますし。それくらい発酵って身近に感じるし楽しい。でも、楽するようにしてますよ。お味噌を作るときは子どもに手伝ってもらったりとか。仕事と同じで、できることを大切にするくらいでいいと思っています」

「ルミネ有楽町でお買い物することも大好きですよ」と笑う酒井さん。

「ふだん使っているものに
もうちょっとだけ興味を持ってみて」

最後に私たちにもできる、ソーシャルな活動について教えていただきました。

「そうですね。自分がふだん使っているものが、どうやってできているかに興味を持つといいかなって思います。これ、何でできているのかなとか、これどこで出来ているのかなとか。どういう工程で自分の手元に来ているのかっていうことにちょっと興味をもってみると面白いんじゃないかなって思うんですよね。環境に良さそうだし、自分の体にもいいんだな、とか。あと、自分が使った後にどうなるかにも興味を持って欲しいです。例えば、私は南部鉄器が好きなんですけど、南部鉄器って100年もつんですよ。自分が使ったあともごみにならないんです。それって安心感がある。1年とか2年ですぐに捨てちゃうものって、自分が捨てたあとどうなるんだろうって考えるとぞわっとしてしまうんですよね。来る道と行く先に思いを馳せるっていうだけでも変わってくるかもしれないですね」

ふだんのくらしの中ではあまり馴染みがないけれど「いろんな人にもっとエタノールに興味を持ってもらって、ゆくゆくはファーメンステーションのエタノールって安心でいいよねって言ってもらえるようになりたい」とキラキラした瞳で夢を語ってくれた酒井さん。その夢が叶う日は遠くはないのかも知れません!

無農薬の玄米を、玄米麹、酵母で発酵させた粕を配合。きめ細やかな泡立ちで、お肌を守ってくれる奥州サボンのシリーズ。

左から 香りが良く肌にも優しいと評判のお米でできたエタノール、消毒効果もあるので、マスクにかけるのもオススメなお米でできたアウトドアスプレー、シナモンの香りが優しく香るお米でできたピロースプレー、バツグンの消臭力が嬉しいお米でできた消臭スプレー。


お問い合わせ
http://www.fermenstation.jp/

今後もルミネ有楽町は、環境のことや社会のことを考えて作られた、使う人も心地よいアイテムの紹介など、エシカルをテーマにした「choroko(チョロコ)」の活動を続けていきます。

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