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"IT'S NEW" WEEK 2021 A/W

2021.07.26

自分を開放し、一歩踏み出す

ルミネ各館で現在展開中の"IT’S NEW" WEEK。"IT’S NEW" WEEKとは、夏から秋へのシーズンの切り替わりを館内・各ショップで感じていただけるキャンペーンです。ポスターやデジタルサイネージに流れるムービー、そして館内の装飾も一新。店頭では、いち早く秋の新作アイテムをご紹介します。新しいシーズンに向かうワクワク感があふれています。

2021 A/Wの"IT’S NEW" WEEKのビジュアルは、「Be the Change.」がテーマ。この言葉は、「変わりなさい。あなたが、『変化』そのものになりなさい」という、かつて世界を奮い立たせた人物の言葉からヒントをもらったものです。

春からゆっくりと育ってきた果実が秋になって成熟を迎え、中から妖精のような“種の子”が現れる。そんなストーリーを通して、閉鎖的な雰囲気がただよう世の中で自分を開放し、自由に生きてゆこうというメッセージが表現されています。

独特のカラーも目を引く“新しい秋”

6月某日、都内のスタジオで撮影が行われました。

秋を思わせるセットのなかでまず目を引くのが、外国の林をイメージした背景です。今回は、布に直筆で描いた一枚絵を床にまで伸ばすというちょっと変わったしつらえ。セット内に置くモノは最小限にとどめることで、抜け感を持たせつつ映画のワンシーンや絵画のような一体感を生んでいます。

秋といえばオレンジやカーキといった色を思い浮かべることが多いですが、今回はあえてピンクと紫をキーカラーに。どこか浮世離れしたロマンチックな色味とやわらかな光で、夢世界にいるような世界観をつくり出しました。

撮影はアートディレクターの大島慶一郎さんを中心に、いろいろなセクションがチームになって進めていきます。

植物を思い起こさせる有機的なデザインの衣装は、スタイリストの山本マナさんが制作。ウェットスーツとスウェットの中間のようなハリのある素材を使い、品を出しつつ、立体的なフォルムをキープできるようになっています。途中、シルエットを整えるために衣装を手直しするシーンもありました。

通訳の方を介して、大島さんがモデルとポージングについてすり合わせます。ムービーで“種の子”が踊っているゆるいダンスにも注目!

さらに「私らしく自由に生きる」という意志を表すために、マイペースであまり動じないような表情をリクエスト。撮影とチェックを繰り返しながらブラッシュアップしていきました。

こうして撮影は無事に終わりました。

ルミネの館内には、新作や秋カラーのアイテムがずらり。ひと足早く秋の匂いがただよっています。
新しい季節に向かい、果実がはじけるように自分を開放して、思いきり自由にファッションを楽しみたい。フラストレーションを取り払うような開放感を空間や衣装、動きでユーモラスに表現した今回のビジュアルが、そんな気持ちを後押ししてくれそうです。



COMMENT
大島慶一郎/アートディレクター
ムービーでは初めて監督を務めました。見どころはゆるくてポップなダンス。みなさんにも見て楽しんでいただけたらうれしいです。
ルミネ館内のディスプレイにも今回のビジュアルの雰囲気を再現しているので、館内を歩きながらその世界観を感じてもらえるのではないかと思います。とっても暑い季節に出る広告ではありますが、新しい季節=秋を感じてほしいですね。

山本マナ/スタイリスト
頂いた「木の実」のイメージが見た瞬間に楽しくなるような感じでしたので、そこから妄想して、もし、大きな木に沢山のピンクの木の実が付いて揺れて動いたり、それが落ちていても、きっと見つけた時に嬉しい気持ちになるような気がしました。
好きな服を買った時も同じ気持ちになるので、妄想と現実と両方の気分になるようなイメージです。


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ART DIRECTOR/PLANNER: 大島慶一郎
COPYWRITER: 岩崎亜矢
PHOTOGRAPHER: 花房遼
LIGHTING DIRECTOR: 岩渕隆斗
PRODUCTION DESIGNER: 松本千広
STYLIST: 山本マナ
HAIRMAKE: 石川ひろ子
PHOTORETOUCHER: 津金卓也
MUSIC: Seiho
PROCUTION: CEKAI/NOBEL

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