ANOTHER STORY
変化を問われる日常の中で、わたしたちは、
新しい春をまもなく迎えます。
今年の春は、どんな春になるでしょうか。
新しい季節に向けた今の気持ちを、
今回出演いただいた「神村ひより」さんに
聞いてみました。
神村ひよりHiyori Jinmura
2000年、東京生まれ。馬術選手。株式会社アイリッシュアラン乗馬学校所属。
6歳から馬術を始め、数々のジュニア大会で優勝を飾る。
自分の道を進むことに決めた高校3年生の春
自分の道を進むことに決めた高校3年生の春
今まででいちばん心に残っている春は、2年前の高校を卒業するとき。友人たちが大学へ進学するなか、私は学年でただ一人、就職する道を選びました。趣味や習い事ではなく、職業として馬術に向き合いたいと思って、もともと通っていた馬術クラブに住み込みで働くために静岡に引越したのです。みんなは東京に残って大学生活を送るんだな、と思うと複雑な気持ちもありましたが、自分の気持ちに素直に従って馬術を選んだからこそ、こうしてたくさんの方々と出会えて、お仕事させていただける今があるんですよね! 「自分を信じて頑張って」と、社会人になりたてで不安だらけだった2年前の自分に教えてあげたいです。
いつかは馬術の本場、ドイツでの試合に出てみたい
いつかは馬術の本場、ドイツでの試合に出てみたい
馬術の本場はドイツ。これまでジュニアの日本代表として何度かドイツ合宿に行かせていただいたのですが、特に印象に残っているのは、お城の前のアリーナで行われた試合を見学したこと。いつかは私もそんなロケーションで、お城を背景に演技をしてみたい!と思いました。最近は家にいる時間が増えたので、この春は世界で活躍している選手のトレーニングの映像を見て馬術を突き詰めたり、英会話にもチャレンジしてみたいですね。
自分の感情に向き合う一人の時間も大切
馬といる時間が、私にとってのリフレッシュ。ちょっと行き詰まったときも、馬と過ごすうちにリラックスできているんです。試合で思うような成果が出せなくて落ち込むこともありますが、一人で思い切り泣くと、次の日にはさっぱり。一度感情を解放して気分を切り替えてから、問題点を考えます。誰にも気を使わず、自分の感情に向き合うそうした一人の時間も私にとってすごく大切なんです。
いつもの自分でいられる服と新しい自分を教えてくれる服
いつもの自分でいられる服と新しい自分を教えてくれる服
馬試合のときのドレスコードは、白シャツの上に燕尾服、キュロット、ブーツ。あくまでシンプルを基本にしながら、燕尾服の襟周りに好きなブルーを挿し色としてラインで入れたり、さりげなく自分らしさを出せるよう工夫しています。仕事でいつも乗馬用キュロットを履いているので、プライベートでもパンツスタイルの方が多いですね。175センチと身長が高いので、スッキリとまとめるようにしています。今回の撮影では全身花柄のセットアップを着たらなんだか気持ちも華やいで、普段とは違う新しい自分に出会えた気がしました。