2015.04.22
Report 1/3

山登りの楽しみ方

講師:KIKI(モデル)

小さな頃から自然に親しみ、山に関する著書も数多く出版しているモデルのKIKIさん。仕事の合間を縫って楽しんでいるという登山の魅力や、アウトドアを取り入れたライフスタイルのヒントを教えてもらいました。

山で知った「無理をしない」ことの大切さ

忙しい仕事の合間を縫って山に登っているKIKIさんが、登山の魅力を知ったのは今から9年ほど前のこと。友だちに誘われ、気軽に“行ってしまった”八ヶ岳でした。

1日目はゆるやかな山道を3時間くらい歩いて楽しいなって思っていたのに、2日目はいきなりすごい急坂で「だまされた」って(笑)。でも、泊まった「赤岳鉱泉」という山小屋は、部屋はきれいで、食事も豪華、しかも温泉まであって。がんばって頂上まで登ると、自分の足で歩いてきたところにこんな雄大な景色があるということにも感動しました。

山では、同じ人と同じ時間をずっと過ごすので、相手のいい面も悪い面も含めて向き合うことになる。それに、天候が悪ければ来た道を引き返したり、自分のペースを“山に合わせる”ことも必要。山に魅せられて何度も登るうち、いろんなことを受け入れられるようになった、とKIKIさん。

ふだんの生活なら、ちょっと無理をすれば自分の思いどおりに動けますよね。でも、それって、本来の人間の姿とはかけ離れているのかもしれません。実は負担が大きいのに、気づかない状況になっているというか。

山で過ごす時間を大切にするためのアイテムたち

現在は湘南で暮らしているKIKIさん、山に行く元気がないときは、海のそばを歩いたりすることも。心と身体が、どこに行けばどう変わるかがわかるようになったといいます。

山登りは“山におじゃましている”感覚。慣れすぎてしまうと、山から受け取るものを失ってしまいそうで。山で過ごす時間で得た「気づき」を自分のものにできたらいいなって思います。たとえば、山に行くときは、必ずフィルムカメラを持っていくんです。写真の質感が好きというのありますが、その場で見られるデジタルカメラだと、見返している時間がもったいなくて。

参加者のみなさんからは、ファッションアイテムについての質問も。KIKIさんのおすすめは、分厚い靴下でも履けるサンダルや、タイツと合わせられるショートパンツなど機能的なもの。遭難など緊急時には目立つカラフルなものを身につけている必要があるけれど、ふだんは“山になじむ”色の服を着るのがこだわりだそう。

いい暮らしのヒントは「余白」をつくっておくこと

司会者からの「よりよい暮らしってどんなものだと思いますか?」という最後の質問には、「無理をしないこと」と即答。

なまけるとかさぼるのではなくて、少し余裕を持っておくということかな。私は山登りに出会ってから、いろいろなことが楽になりました。体力がついたこともあるし、何でも受け入れられるようにもなって。そんなふうに、心にも身体にも、少しずつ余白をつくっておくことがいい暮らしにつながると思っています。

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KIKI(モデル)

東京都出身。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒。
雑誌をはじめ広告、TV出演、連載の執筆、近年では自身の写真展『PRISMA』シリーズを発表。また芸術祭に作家として参加するなど活躍の幅を広げている。NTV「ゆっくり私時間 〜my weekend house~」レギュラー出演中。著書に『山が大好きになる練習帖』(雷鳥社)、『美しい山を旅して』(平凡社)、スタイルブック『KIKI LOVE FASHION』(宝島社)など多数。

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