2019.11.20
Report 3/3

自分のまちをもっと楽しむ

おすすめBOOK:暮らしをもっと楽しくしてくれる一冊

暮らしをもっと楽しくしてくれる一冊

CLASS ROOMは「暮らしをもっと楽しくするカルチャースクール」。毎回レポートの最後に、講師がおすすめするライフスタイルブックをご紹介。内面のオシャレを磨く“課題図書”、ぜひ読んでみてくださいね。

田中元子さんのセレクト

『寺山修司詩集』(寺山修司/ハルキ文庫)

「寺山修司さんの詩が好きです。愛も毒も、希望も絶望も等価に扱う寺山さんの詩は、読み手のコンディションひとつで、その味わいがさまざまに変化します。わたしが特に好きなのは「幸福が遠すぎたら」という詩で、これは于武陵の漢詩「勧酒」の名訳、井伏鱒二さんの「さよならだけが人生だ」へのオマージュです。詩は、ひとりぼっちのときに読むものだと思います。誰かや何かに気をとられないでいられる空白の時間、空白のこころにこそ、たった数文字、数行が、モクモクと無限に膨らみゆくのだと思います。ヒップホップがメジャーカルチャーになりつつある昨今、詩ももっと脚光を浴びていいんじゃないかと思います。」

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