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CLASS ROOM

心と身体のコンディションを整える料理とおもてなしの時間

2023.02.22

ルミネが運営する暮らしをもっと楽しむためのカルチャースクール「CLASS ROOM」。さまざまなジャンルで活躍するゲストを招いてお話を伺い、ルミネマガジンとYouTubeルミネ公式チャンネルで配信しています。
今回のゲストは、Instagramのおいしそうな手料理の写真が注目されているモデルの椎名美月さん。この春には初の料理本も発売予定の椎名さんに、心が潤い満たされるお家ご飯について聞きました。

>> インタビューを動画で見る:前編後編

記憶と体験からつくられる料理のスタイル

―日頃から自炊をよくしている椎名さんですが、きっかけを教えてください。

祖母も母も料理をするのが好きで、実家では2人が料理する姿を見ながら、その隣でお手伝いしたりしていました。あと、高校生のときに、創作系の料理を出す割烹料理屋さんでアルバイトをしていたのもあって、家でも家族に料理をつくったりしていましたね。


―Instagramに投稿される日本酒に合う料理や和菓子などは、割烹料理屋さんでのアルバイトが影響しているのでしょうか?

和菓子はもともと好きだったのですが、祖母の影響かもしれません。“おばあちゃん子”なので。お酒は、うちは家族みんなお酒が好きで、私も大人になって好きになりました。今は自炊するときに、お酒と料理のペアリングを考えながらつくるのがすごくおもしろいです。

和食のメニューにはアルバイトしていたお店の影響もあって、思い出しながら真似てみたりしています。例えば、魚とフルーツを組み合わせるような、なかなか家庭ではチャレンジしないもの。お店で知ったそういうアイデアが、今の料理につながっているのかなと思います。

彩りや盛り付けが魅力的な椎名さんのお家ご飯

―椎名さんが料理をするときに、心がけていることや大切にしていることはありますか?

自分に余裕がないと、盛り付けが雑になってしまったり、おいしい料理ができなかったりするので、まずは気持ちに余裕があることがすごく大事だなと。見た目から入る楽しさも大切にしたいので、作家さんの器などを使って楽しんだりしています。


―調理器具にもこだわりなどはありますか?お気に入りのアイテムがあれば教えてください。

今すごく気に入って使っているのは、かっぱ橋で買った鉄のフライパンと、中華街で手に入れたせいろです。どちらもお手入れが必要で手間もかかりますが、ちゃんと手をかけて、長く使えるものを大切にしたいと思っています。

あとこれもかっぱ橋ですが、お刺身を切ったりするのに本格的な柳刃包丁が欲しくて、前から気になっていたものを先日購入しました。最初はネットで探していたのですが、初めて使うものなので、お手入れの仕方などを直接お店の人に聞きながら選びました。職人さんとコミュニケーションが取れたり、勉強になることが多いので、使い慣れていない道具を買うときは、お店に足を運ぶことが多いですね。

手入れをしながら大切に使っている、椎名さん愛用の調理道具

“おいしい”だけじゃない、体験を共有する料理

―椎名さんの“おもてなしご飯”はとても反響がありますが、おもてなしではどういうことを大切にしていますか?また、もともと誰かのために料理をつくることが好きだったのでしょうか?

友だちを招いておもてなしするのが好きで、月に1〜2回はおもてなしご飯をつくっています。人に「おいしい」って食べてもらうと、自分のためだけにつくり続けているよりも、さらに料理が好きになるような気がしています。

おもてなしご飯は、自分の外食体験をヒントにしています。外食に行くと、すてきな器が出てきてテンションが上がったり、せいろの蓋を開けるときのワクワク感が味わえたりしますよね。来てくれる友だちにもそういうワクワク感を贈りたくて、自分がしてもらったおもてなしを、今度は私が誰かにするという感じです。みんなのお腹が満たされて楽しんで帰ってもらえると、やってよかったなあと、私自身も心が満たされます。


―買い出しや実際に料理をしているときの椎名さんについて教えてください。

おもてなしのときはある程度メニューを決めて、電車で1時間くらいかけて買い出しに行ったりします。お気に入りのスーパーがあって、近所では手に入らない食材があったりするのが楽しくて。調理したことのない食材も、好奇心でつい買ってしまいますね。

料理をするときは、初めての食材はYouTubeを見ながら作ったりもしますが、基本的には音楽もかけずに黙々と料理しています。


―この春に出版される料理本にはどんなレシピが掲載されるのでしょうか。

おもてなしご飯やもう一度つくりたい料理をInstagramにレシピを載せたりしていたのですが、反響をいただいて、本にすることになりました。手間のかかるものから5分でできるようなレシピまで、155品が掲載されます。Instagramのレシピは、真似してつくってくださる方もいらっしゃって嬉しいです。

Instagramには楽しそうにお料理する椎名さんの様子が投稿されることも

心の余裕がつくり出す、丁寧な暮らしを目指して

―お料理以外では、息抜きになることや黙々と取り組むようなことはありますか? 

身体を動かすことが好きなので、週に2〜3回はジムに行ったり家でトレーニングしたりしています。身体を動かしてリフレッシュする日をつくると、気持ちの余裕ができて、明日もがんばろうと思えるし、料理もそれがちゃんと反映されるので、意識して必ず設けるようにしています。気分が落ち込んだときは、外に出て遠くまで歩いたり、サウナもとても好きなので、サウナに汗をかきに行ったりします。


―椎名さんにとっての良い暮らしとは?

自分に余裕があること。モデル業で年上の方と接することが多くて、すてきだなとか、こういう大人になりたいなと思える人は、やっぱり心に余裕があるように思います。私自身は余裕がないと生活が乱れてしまったりして、丁寧な暮らしができないと思っているので、リフレッシュの日を設けるのはとても大事にしています。

椎名美月さんおすすめの、暮らしをもっと楽しくしてくれる一冊

『クロワッサン特別編集 昔ながらのおかずを、ちゃんと作るコツ。』(マガジンハウス)

この表紙になっているいり鶏は、何度も真似して作りました。レシピをみて作る際に、意外と作り方を知らなかった昔ながらのおかずが多くとても為になっています。出汁の取り方やおにぎりの結び方まで分かりやすく丁寧に説明されていて、よく参考にしている料理本です。

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<プロフィール>

椎名美月
2000年生まれ、兵庫県出身。
白く透き通った綺麗な肌と凜とした瞳をチャームポイントに、美容系の雑誌や広告ビジュアルなどを中心にモデルとして活躍。
独特な儚げな雰囲気を持ち、表現力の高さにも定評がある。
プライベートでは料理やボディメイクなど興味関心の幅が広く、積極的にSNSで発信。暮らしを丁寧に楽しむ姿に、性別や世代を問わず多くの注目が集まっている。
https://luuna-management.com/model/mitsukishiina
https://www.instagram.com/mitsuki__shiina/


>> インタビューを動画で見る:前編後編

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