LUMINE MAGAZINE

ビビッドカラーの画面いっぱいに広がるときめきと喜び。この季節ならではのはつらつとしたパワーにあふれた、2024年夏のルミネ広告ができました。

ビジュアルのテーマは、春に引き続き「The Time is Now　“今”を生きる」です。世の中や周囲の意見に流されず、自分がどうしたいかがいちばん大切。“今、なにをして、なにを感じるか”に重きを置いてさまざまな選択肢を選び取り、楽しいほうへ進んでほしいという想いがポジティブに表現されています。

舞台は海辺の街。夏らしくカラッと晴れたある日、コインランドリーに向かうという日常のワンシーンが描かれています。大きなランドリーバッグを肩にかけ、ローラースケートで駆け抜けるのは、女優の野内まるさん。春の広告に続き、全身でワクワクする瞬間を表現してくれました。

世界観を際立てているのが「魔法もないのに、あなたを好きになる。」というコピーです。“好き”というのは恋心に限ったものではなく、誰かにあこがれる気持ちや、アイテムやジャンルへの偏愛など、広い意味を含んでいます。頭で考えるよりも先に、気がつけば好きになっていた。そんなふうに心が躍る“今この瞬間”が最高だということを、ビジュアルとコピーで伝えています。

撮影はオーストラリアのメルボルンで行われました。あいにくの天気でしたが、事前にスタッフと野内さんとのあいだで演技プランを入念にすり合わせ、一瞬の晴れ間を狙って決行。野内さんはローラースケートを颯爽と乗りこなし、限られた時間のなかでも撮影はスムーズに進んだそうです。

そうして切り取られた、ナチュラルでエネルギッシュな野内さんの笑顔。ポップな色使いや書体、フィルムカメラで撮ったような少しレトロな質感が相まって、思わず引き込まれます。

日々を忙しく過ごしていると、誰かやなにかを好きな気持ちは置いてけぼりになりがちです。新しい季節に向けて、大切に思う人・もの・ことについてあらためて見つめてみませんか？　心を動かすいろいろな“好き”は、きっと毎日を豊かにしてくれます。


COMMENT
尾形真理子さん／クリエイティブディレクター、コピーライター

春に続いて「The Time is Now」をテーマとする今夏のLUMINE。
「“今”を生きる」という歓びをわかりやすく自覚できるのは、
「好き」が近くにあったり、出会ったりする瞬間ではないでしょうか。
では「好き」は、どこから生まれるものなのか？
「嫌悪には理由はあるけど、好意には理由がない」という人もいれば、
その逆を唱える人もいます。いずれにせよ、好意を抱く対象が人物であれ、事物であれ、
好きになった、好きが増えたというのは、とても幸運なこと。
好きが生まれる感性を、土壌を、自分の中に持ち続けられたら、
「今」は常に輝くのだと思います。


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Creative Director/Copywriter：Mariko Ogata
Art Director/Designer：Ken Okamuro
Photographer：Masahiro Shoda（＠shoda_masahiro_）
Cast：Maru Nouchi（＠maru_nouchi）
Stylist：Kie Fujii（@_kie_fujii_）
Hair/Make up：Samantha
Coordinator：Tony Fry
Producer/Director：Takashi Aso


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