2020.01.22
Report 3/3

2020年の処方箋

おすすめBOOK:暮らしをもっと楽しくしてくれる一冊

暮らしをもっと楽しくしてくれる一冊

CLASS ROOMは「暮らしをもっと楽しくするカルチャースクール」。毎回レポートの最後に、講師がおすすめするライフスタイルブックをご紹介。内面のオシャレを磨く“課題図書”、ぜひ読んでみてくださいね。

山崎まどかさんのセレクト

『天才たちの日課 女性編』
(メイソン・カリー/フィルムアート社)

「有名な作家やアーティストたちの日々のルーティンを紹介する本だが、優雅に朝から仕事をして午後はインプットや思索のために街に出るような文豪や歴史的な有名人が多かった正編と、この続編は趣が違う。いろんな葛藤や日々の雑事に引き裂かれたり、思いっきり普通からかけ離れたり、試行錯誤する女性たちに勇気をもらえる。悩みながら、自分自身の日常を積み重ねていこうという気持ちになれる。」

山口博之さんのセレクト

『居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書』
(東畑開人/医学書院)

「沖縄の精神科デイケアで働くことになった大学院を出たばかりの精神科医である著者が、セラピーをして治療に導くのだと思っていたところに、求められたのはただいることでした。ケアとセラピーという似て非なるものが何であるのかを、ただいることを求められた現場を通して考えていきます。生産性や経済性、効率などの言葉で人間を語らない、生きることの本質が見つめられる本です。」

垣畑真由さんのセレクト

『人生エロエロ』
(みうらじゅん/文春文庫)

「マイ・ヒーロー、みうらじゅんさんの著書を選びました。一つの話はすごく短いのですがどのエピソードにもオチがあって、ゲラゲラ爆笑というよりは思わずニヤっとしてしまうようなシュールな面白さ。この絶妙な温度感が大好きなんです。基本下ネタなのですが、ところどころロックにまつわる例えだったりうんちくが入っていて。そこがまた私の胸に刺さるんだと思います。挿絵がまた面白くて。笑
たまにパラパラ見返してはニンマリしています。」

TOPへ戻る