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バリ島の伝統技術x自由なデザイン。「designsix」がビーズアクセサリーの可能性を開く
2026.08.19
カラフルでバリエーション豊富なビーズアクセサリーで人気の「designsix(デザインシックス)」。インドネシア・バリ島の職人による伝統的な技術と、ロンドンから東京に受け継がれた革新的なデザインを掛け合わせながら、ビーズのもつ可能性を探求し続けています。いわゆるB級品のビーズをアップサイクルしたり、福祉施設とコラボレーションしたりといった、環境や社会に配慮した取り組みも。商品開発を担当する青木紫苑音さんにお話を伺いました。
年齢や性別にとらわれず、個性を解き放つデザイン
大ぶりでポップなアイテムからフェミニンなムードが漂うものまで、デザインとカラーリングがとにかく豊富に揃(そろ)うのが、アクセサリーブランド「designsix」の魅力。特に、ビーズでできた丸みのある立体的なフォルムが特徴のシグネチャーシリーズ「NOVA」は、セレクトショップやミュージアムショップでも見かけたことがあるという人も少なくないだろう。
designsixはイギリス・ロンドン発祥のブランド。2003年、インドネシア・ジャワの木材を用いた家具ブランドとしてスタートした。ブランド名のsixは、インドネシアを通る緯度(北緯6度)に由来する。2004年、創業者夫婦の妻で元ダンサーのトレーシー・ワトソン氏がビーズアクセサリーのデザインを開始。ロンドンのパンクカルチャーやアートに根差したカラフルなアイテムの数々は、ロンドンの美術館や博物館のショップで取り扱われるようになると、一躍ブームに。
その後、東京のGather合同会社が日本代理店として、国内での運営をスタート。ロンドン時代から人気のアイテムを引き続き展開するほか、東京のデザインチームによる新作もシーズンごとに発表しながら、実店舗と公式オンラインショップを中心にアイテムを販売している。
リング、イヤリング、ネックレス、ブレスレットなど、いずれも遊び心を感じるデザインで、手に取りやすい価格帯。「今日のスタイリングにこれをプラスしたい」と気軽に購入していく人もいれば、ブライダルなどフォーマルなシーン用に吟味する人もいて、さまざまなシーンにフィットする。金具を一切使用していないアイテムも多く、金属アレルギーの人も安心だ。ギフトにも人気で、特にリングはストレッチゴム仕様でフリーサイズなのでプレゼントしやすい。年齢や性別といった枠組みにとらわれず、身に着ける人の個性を引き出すアイテムたちは、「みんなもっと自由でいい」とそっと背中を押してくれるような心地よさがある。
designsixはイギリス・ロンドン発祥のブランド。2003年、インドネシア・ジャワの木材を用いた家具ブランドとしてスタートした。ブランド名のsixは、インドネシアを通る緯度(北緯6度)に由来する。2004年、創業者夫婦の妻で元ダンサーのトレーシー・ワトソン氏がビーズアクセサリーのデザインを開始。ロンドンのパンクカルチャーやアートに根差したカラフルなアイテムの数々は、ロンドンの美術館や博物館のショップで取り扱われるようになると、一躍ブームに。
その後、東京のGather合同会社が日本代理店として、国内での運営をスタート。ロンドン時代から人気のアイテムを引き続き展開するほか、東京のデザインチームによる新作もシーズンごとに発表しながら、実店舗と公式オンラインショップを中心にアイテムを販売している。
リング、イヤリング、ネックレス、ブレスレットなど、いずれも遊び心を感じるデザインで、手に取りやすい価格帯。「今日のスタイリングにこれをプラスしたい」と気軽に購入していく人もいれば、ブライダルなどフォーマルなシーン用に吟味する人もいて、さまざまなシーンにフィットする。金具を一切使用していないアイテムも多く、金属アレルギーの人も安心だ。ギフトにも人気で、特にリングはストレッチゴム仕様でフリーサイズなのでプレゼントしやすい。年齢や性別といった枠組みにとらわれず、身に着ける人の個性を引き出すアイテムたちは、「みんなもっと自由でいい」とそっと背中を押してくれるような心地よさがある。

アップサイクルプロジェクト「six LOOP」シリーズのひとつ。販売基準に満たない商品からモチーフとして使えるパーツを取り外し、マグネット式のブローチに
ハンドメイドならではの個体差は、愛すべき個性
アイテムはすべてインドネシア・バリ島の職人たちによるハンドメイド。バリ島では古くからビーズ工芸が伝統的な衣装や装飾品に用いられ、現在もその文化が受け継がれている。
「designsixを手がけている職人さんたちはほぼ女性。子育てや農業と製作を両立している人も多く、作業をするときは何人かで集合して一点ずつ丁寧に仕上げていくという昔ながらのやり方で生産してくださっています。工場にまとめて発注するのと違い、職人さんに直接オーダーするので、少ないロットの発注にも柔軟に対応いただけるのがありがたいですね」とGather合同会社で商品開発を担当する青木紫苑音さんは語る。
「また、バリ島のビーズの伝統的な技法にはよそにはない特徴的なものも多く、その技術ありきで生まれたデザインもたくさんあります」
例えば、ビーズは布に縫い付けることが一般的なのに対し、バリ島にはくるみボタンに直接縫い付けるという特殊な技法があり、これは他では簡単に真似(まね)できない技術だそう。この技法はシグネチャーシリーズ「NOVA」にも使われている。また、鏡を装飾する技術を応用し、土台の鏡をビーズで包むことで光がキラキラと反射する「GEM RING」も人気のシリーズだ。
バリ島の伝統技術とのコラボレーションにはそんな魅力がある一方で、日本とバリ島の文化の違いを理解しなくてはならないという側面もある。
「彼女たちにとっては宗教行事は暮らしの中でとても大切で、その期間は作業が止まってしまうことも。また、精密さや完璧に整えることだけを目指すのではなく、どこか余白のある美しさを生かすようなところもあります」
しかし、こうした違いもdesignsixは大らかに受け入れている。
「私たちは彼女たちの暮らしや生き方を尊重したいと考えています。職人さんの手作業なだけに、アイテムのサイズやデザインに微妙に個体差もありますが、それも愛すべき個性。違いを楽しさとして受け取っていただけるような提案の仕方を意識しています」
「designsixを手がけている職人さんたちはほぼ女性。子育てや農業と製作を両立している人も多く、作業をするときは何人かで集合して一点ずつ丁寧に仕上げていくという昔ながらのやり方で生産してくださっています。工場にまとめて発注するのと違い、職人さんに直接オーダーするので、少ないロットの発注にも柔軟に対応いただけるのがありがたいですね」とGather合同会社で商品開発を担当する青木紫苑音さんは語る。
「また、バリ島のビーズの伝統的な技法にはよそにはない特徴的なものも多く、その技術ありきで生まれたデザインもたくさんあります」
例えば、ビーズは布に縫い付けることが一般的なのに対し、バリ島にはくるみボタンに直接縫い付けるという特殊な技法があり、これは他では簡単に真似(まね)できない技術だそう。この技法はシグネチャーシリーズ「NOVA」にも使われている。また、鏡を装飾する技術を応用し、土台の鏡をビーズで包むことで光がキラキラと反射する「GEM RING」も人気のシリーズだ。
バリ島の伝統技術とのコラボレーションにはそんな魅力がある一方で、日本とバリ島の文化の違いを理解しなくてはならないという側面もある。
「彼女たちにとっては宗教行事は暮らしの中でとても大切で、その期間は作業が止まってしまうことも。また、精密さや完璧に整えることだけを目指すのではなく、どこか余白のある美しさを生かすようなところもあります」
しかし、こうした違いもdesignsixは大らかに受け入れている。
「私たちは彼女たちの暮らしや生き方を尊重したいと考えています。職人さんの手作業なだけに、アイテムのサイズやデザインに微妙に個体差もありますが、それも愛すべき個性。違いを楽しさとして受け取っていただけるような提案の仕方を意識しています」

Gather合同会社でdesignsixの商品開発を担当する青木紫苑音さん
素材の再生と障がい者の就労支援を同時に実現
とはいえ、ときにはパーツの欠けや金具の不具合などにより、どうしても販売基準に満たない商品が生まれてしまうこともある。そこでスタートしたのが、こうした素材やモチーフを新たな価値をもつ商品へと生まれ変わらせるアップサイクルプロジェクト「six LOOP」。
「例えば、好みのモチーフとカラビナを選んで作るカスタム式のチャーム。パーツを再利用したマグネットブローチは、洋服に穴を開けずに気軽に楽しんでいただけます。いずれも一点ものというレア感もあり、期待以上の反響をいただいています」
この取り組みには、障がい者の就労支援という側面もある。マグネットブローチは、社会福祉法人東京ムツミ会 ファロの所属メンバーが一つひとつ丁寧に制作したもの。7月に発売された新作のリング、ブレスレット、アンクレットのシリーズは、社会福祉法人東京ムツミ会 プエルトの人たちの手によるものだ。
「プエルトさんには以前、クリスマス限定のノベルティ用に6本セットの細いリングを製作していただいたところ、お客さまからとても好評で。今回、バリエーションを増やして商品化することになりました。こちらは色合わせも、台紙にセットしていく作業もプエルトの方たちにおまかせしています。ハッとするような美しい色合わせのものが仕上がってくることも多く、私たちも入荷を楽しみにしているアイテムのひとつです」
「例えば、好みのモチーフとカラビナを選んで作るカスタム式のチャーム。パーツを再利用したマグネットブローチは、洋服に穴を開けずに気軽に楽しんでいただけます。いずれも一点ものというレア感もあり、期待以上の反響をいただいています」
この取り組みには、障がい者の就労支援という側面もある。マグネットブローチは、社会福祉法人東京ムツミ会 ファロの所属メンバーが一つひとつ丁寧に制作したもの。7月に発売された新作のリング、ブレスレット、アンクレットのシリーズは、社会福祉法人東京ムツミ会 プエルトの人たちの手によるものだ。
「プエルトさんには以前、クリスマス限定のノベルティ用に6本セットの細いリングを製作していただいたところ、お客さまからとても好評で。今回、バリエーションを増やして商品化することになりました。こちらは色合わせも、台紙にセットしていく作業もプエルトの方たちにおまかせしています。ハッとするような美しい色合わせのものが仕上がってくることも多く、私たちも入荷を楽しみにしているアイテムのひとつです」

six LOOPシリーズの新作。規格外品のアップサイクルと障がい者の就労支援という2つの側面をもつ。台紙を開くと現れる可愛いイラストとアイテムのマッチングも楽しい
買う人も作る人も売る人も楽しく、がモットー
実は、青木さんはsix LOOPの企画チームの一員でもある。
「以前から規格外品をビーズの状態に分解して店内装飾に使ったり、アーティストに素材として提供したりなど、素材を無駄にしない取り組みは行っていました。でも、なかにはそのままアクセサリーとして使えそうなクオリティのものも多く、せっかくならばアップサイクルして商品化したいと思ったんです」
designsixを運営するGather合同会社は小規模の会社で、「楽しむこと」がキーワード。買う人はもちろん、作る人も売る人も楽しく。そんな姿勢が商品にも、会社のムードにも表れている、と青木さん。
「社員の私が言うのもなんですが、社長の浅見容子は私たちにとって憧れのカッコいい女性。70代の今も現役で、ブランドのディレクターを務めています。その一方で、いつも周りのスタッフに『私に何かできることはない?』と声をかけては、商品の袋詰めのような小さな仕事も手伝ってくれるんです」
青木さんは服飾の専門学校出身。学生時代、スタイリストのアシスタントをしていた頃に、師匠の紹介でGather合同会社の面接を受け、その場で採用が決まったのだとか。商品企画をメインに行っているが、プレスやエリアマネージャーも担当するほか、ときには広告ビジュアルやカタログのモデルやスタイリングを務めることも。
「新卒採用だったのですが、入社した翌年にはカプセルコレクションのディレクションをまかせられるなど、いい経験をさせていただいています。周りのスタッフの様子を見ていても、風通しのいい会社だなと感じます」
今後もビーズのもつ可能性を追究すると同時に、海外で買い付けた雑貨とオリジナルのアイテムを組み合わせるような新たな楽しみ方も提案していきたいと考えている。もちろん、six LOOPの活動にも力を入れていくつもりだ。
「つい先日は、ゴムが伸びきってしまったなどの理由で使えなくなったアイテムを持ち込んでいただき、モチーフを活用してミニチュアプラント型のインテリア雑貨を作るワークショップを開催しました。使えなくなったお気に入りのアイテムをまた別の形で活かすアイデアを、この先も発信していきたいと思っています」
「以前から規格外品をビーズの状態に分解して店内装飾に使ったり、アーティストに素材として提供したりなど、素材を無駄にしない取り組みは行っていました。でも、なかにはそのままアクセサリーとして使えそうなクオリティのものも多く、せっかくならばアップサイクルして商品化したいと思ったんです」
designsixを運営するGather合同会社は小規模の会社で、「楽しむこと」がキーワード。買う人はもちろん、作る人も売る人も楽しく。そんな姿勢が商品にも、会社のムードにも表れている、と青木さん。
「社員の私が言うのもなんですが、社長の浅見容子は私たちにとって憧れのカッコいい女性。70代の今も現役で、ブランドのディレクターを務めています。その一方で、いつも周りのスタッフに『私に何かできることはない?』と声をかけては、商品の袋詰めのような小さな仕事も手伝ってくれるんです」
青木さんは服飾の専門学校出身。学生時代、スタイリストのアシスタントをしていた頃に、師匠の紹介でGather合同会社の面接を受け、その場で採用が決まったのだとか。商品企画をメインに行っているが、プレスやエリアマネージャーも担当するほか、ときには広告ビジュアルやカタログのモデルやスタイリングを務めることも。
「新卒採用だったのですが、入社した翌年にはカプセルコレクションのディレクションをまかせられるなど、いい経験をさせていただいています。周りのスタッフの様子を見ていても、風通しのいい会社だなと感じます」
今後もビーズのもつ可能性を追究すると同時に、海外で買い付けた雑貨とオリジナルのアイテムを組み合わせるような新たな楽しみ方も提案していきたいと考えている。もちろん、six LOOPの活動にも力を入れていくつもりだ。
「つい先日は、ゴムが伸びきってしまったなどの理由で使えなくなったアイテムを持ち込んでいただき、モチーフを活用してミニチュアプラント型のインテリア雑貨を作るワークショップを開催しました。使えなくなったお気に入りのアイテムをまた別の形で活かすアイデアを、この先も発信していきたいと思っています」

2026年4月にオープンしたdesignsix ニュウマン横浜店。横浜の夜景と水面のきらめきをイメージした店舗限定アイテム「YOKOHAMA SHIMMER」も展開
■designsix
https://designsix-shop.jp/
>> ルミネ・ニュウマンのショップはこちら
※本記事は2026年8月14日に『&Illuminate』に掲載された記事を再編集しております。
※情報は記事公開時点のもので、変更になることがございます。
Text: Kaori Shimura, Photograph: Hiromi Furusato, Edit: Sayuri Kobayashi
https://designsix-shop.jp/
>> ルミネ・ニュウマンのショップはこちら
※本記事は2026年8月14日に『&Illuminate』に掲載された記事を再編集しております。
※情報は記事公開時点のもので、変更になることがございます。
Text: Kaori Shimura, Photograph: Hiromi Furusato, Edit: Sayuri Kobayashi