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今週末は、おうちで名画座/Vol.1(選者:有坂 塁さん)

2025.06.13

週末に自宅でゆっくり観たい映画を、ルミネのシーズンテーマを切り口に紹介。セレクトするのは、移動映画館「キノ・イグルー」館長の有坂 塁さんです。
今回のテーマは「Survive like me -ディストピアを生き抜く」。大きなものから小さなものまで、私たちの世界にはさまざまな課題があふれています。だけど、どんなに厳しい環境下であっても、いつでもしなやかにカッコよく生きていきたい。そんなテーマから、有坂さんが思い浮かべた1本とは?

illustration:佐久間 茜

『テルマ&ルイーズ 4K』
(1991年/アメリカ/129分)

理想的な社会とは、なんでしょう。
経済が発展してる? 戦争のない世界? 気候の安定?

いずれもYES。でも。
誰もが当たり前のように“自分らしく存在してもいいんだよ”と言える社会こそ、理想的なのではないでしょうか。

自己を解放する大切さ。

それは『テルマ&ルイーズ』の2人を観てもらえれば、一瞬にして理解いただけると思います。

良き妻を演じることに耐えかねたテルマは、ちょっとした反抗のつもりで、夫に無断でルイーズと旅へ出ます。

息抜き程度だったヴァカンスは、ある出来事をきっかけに逃避行へと変わり、2人は追い詰められるほどに自己を開放していく…そんな物語。

ディストピアから逃避し、自らの意思で自由を選んでいく2人。
伝説のラストシーンも含めて、どうぞお楽しみに。


◆この映画もおすすめ!
テーマ:主人公2人が解放されていくシスターフッド映画
・『あのこは貴族』(2020年/日本/124分)
・『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019年/アメリカ/102分)
 

有坂 塁
中学校の同級生・渡辺順也とともに、2003年に移動映画館「キノ・イグルー」を設立。
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、無人島などで、世界各国の映画を上映する。
また、映画カウンセリング「あなたのために映画をえらびます」や、インスタグラムを使ったプロジェクト「ねおきシネマ」、著書『18歳までに子どもにみせたい映画100』(KADOKAWA)など、自由な発想で映画の楽しさを伝える。
“映画パンフレット愛好家”としても活動中。どんなときでも、映画の味方です。
https://kinoiglu.com/
https://www.instagram.com/kinoiglu/


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