ART

組み合わせや見る角度で新たな魅力が生まれる/LUMINE ART FAIR アートの選び方・飾り方
2026.09.18
2026年10月30日(金)から11月1日(日)まで、ニュウマン新宿5F・ルミネゼロで「LUMINE ART FAIR –My 1_st Collection Vol.5–」が開催されます。
5回目となる今回も、国内外から約30名のアーティストが参加。自宅に飾りやすいサイズやイメージ、手に取りやすい価格帯の現代アート作品が並び、アート初心者の“アートと共に暮らすはじめの一歩”をあと押しします。作品選びや飾り方、保管方法などをアートコンシェルジュに相談することもできます。
今回は、本イベントの開催に向けて「アートの選び方・飾り方」を紹介します。お話を聞いたのは、2019年の第1回からLUMINE ART FAIRの企画・運営に携わっているアッシュペーフランスの上松千惠美さん。普段はOtherwise Galleryに勤務し、アート展の企画・運営を担当しています。
たくさんのアートと暮らしている上松さんのご自宅を訪ね、はじめての作品の選び方や、おすすめのディスプレイの仕方を伺いました。
5回目となる今回も、国内外から約30名のアーティストが参加。自宅に飾りやすいサイズやイメージ、手に取りやすい価格帯の現代アート作品が並び、アート初心者の“アートと共に暮らすはじめの一歩”をあと押しします。作品選びや飾り方、保管方法などをアートコンシェルジュに相談することもできます。
今回は、本イベントの開催に向けて「アートの選び方・飾り方」を紹介します。お話を聞いたのは、2019年の第1回からLUMINE ART FAIRの企画・運営に携わっているアッシュペーフランスの上松千惠美さん。普段はOtherwise Galleryに勤務し、アート展の企画・運営を担当しています。
たくさんのアートと暮らしている上松さんのご自宅を訪ね、はじめての作品の選び方や、おすすめのディスプレイの仕方を伺いました。

上松さんが特に思い入れがあるという、今回のLUMINE ART FAIRにも参加する久保田珠美さんの作品
最初の一点は「好き」「気になる」という気持ちから
―上松さんがアートを集め始めたきっかけを教えてください。
大学生のとき、授業を通して知り合ったアートコレクターさんの自宅を訪れ、たくさんの作品が飾られた空間を目にしたことが始まりです。それまで「アートは見るもの」という感覚だったのですが、「買って、自分の家に持って帰ることもできる」という新しい視点が生まれました。
―はじめて自宅に飾るアートを選ぶとしたら、どんな視点で作品を見るのがおすすめですか?
最初の一点なら、大きな作品よりも小さめの作品のほうが価格的にも手に取りやすく、飾りやすいと思います。
アートを見ると、「この作品にはどんな意味があるんだろう」「正解はなんだろう」と、難しく考えてしまうこともあると思うんです。でも、まずは色や形を見て、「なんとなく好き」「ちょっと気になる」というポイントを見つけるだけでもいい。作品そのものを楽しむところから始めていいと思います。
―上松さんが最初に購入した作品も、直感で選んだのでしょうか?
私が最初に買ったのは、Cato Friendさんの犬のイラスト。たまたま通りかかったお店で展示されていて、気になって購入しました。
これは原画ではなく、「エディション」といって、部数を限定して複製された作品です。版画やプリント、写真などには、一点ものではない作品もあります。私が購入したものも、学生のころでも手に取りやすい価格でした。
「アートを買う」というと少し構えてしまうかもしれませんが、まずは自分の目に留まる作品を見つけてみる。そこから始めるのがいいと思います。
大学生のとき、授業を通して知り合ったアートコレクターさんの自宅を訪れ、たくさんの作品が飾られた空間を目にしたことが始まりです。それまで「アートは見るもの」という感覚だったのですが、「買って、自分の家に持って帰ることもできる」という新しい視点が生まれました。
―はじめて自宅に飾るアートを選ぶとしたら、どんな視点で作品を見るのがおすすめですか?
最初の一点なら、大きな作品よりも小さめの作品のほうが価格的にも手に取りやすく、飾りやすいと思います。
アートを見ると、「この作品にはどんな意味があるんだろう」「正解はなんだろう」と、難しく考えてしまうこともあると思うんです。でも、まずは色や形を見て、「なんとなく好き」「ちょっと気になる」というポイントを見つけるだけでもいい。作品そのものを楽しむところから始めていいと思います。
―上松さんが最初に購入した作品も、直感で選んだのでしょうか?
私が最初に買ったのは、Cato Friendさんの犬のイラスト。たまたま通りかかったお店で展示されていて、気になって購入しました。
これは原画ではなく、「エディション」といって、部数を限定して複製された作品です。版画やプリント、写真などには、一点ものではない作品もあります。私が購入したものも、学生のころでも手に取りやすい価格でした。
「アートを買う」というと少し構えてしまうかもしれませんが、まずは自分の目に留まる作品を見つけてみる。そこから始めるのがいいと思います。

上松さんがはじめて購入したCato Friendの作品(左)
もちろん、自分の部屋のインテリアに合うかどうかを基準に選ぶのもいいと思います。実際、ギャラリーに来られるお客さまには、インテリアから考える方も多いです。
ただ私自身は、作品を買うときに家に合うかどうかはあまり考えていないんです。「いまは合わなくても、いつか合うときが来るかもしれない」とも思います。気に入っているのに、いまの部屋に合わないという理由だけで諦めるのは、少しもったいないなと。
―上松さんのお部屋にはさまざまな作家の作品がありますが、不思議とまとまりがありますね。
そのときどきに気になったものを選んできたので、最初から統一しようとは考えていませんでした。でも、壁面ごとに飾る作品のカラーリングでなんとなく分けているので、まとまりがあるように見えるのかもしれません。
20代のころは少し背伸びをしたかったのか、シックでかっこいい雰囲気の作品が多かったのですが、最近は色味が鮮やかだったり、ポップな作品も増えてきました。でも並べてみると、なんとなく色や形がリンクしてくるんです。
自分の好きなものを選び続けていくうちに、「私はこういう色が好きなんだ」「こういう形に惹かれるんだ」と、自分の好みが少しずつ浮かび上がってくる。それもアートを選ぶ楽しさだと思います。
いまの部屋に似合うものを探すのもひとつの選び方。反対に、好きな作品を迎えてから、どこに飾ろうか考えてみるのもひとつです。
ただ私自身は、作品を買うときに家に合うかどうかはあまり考えていないんです。「いまは合わなくても、いつか合うときが来るかもしれない」とも思います。気に入っているのに、いまの部屋に合わないという理由だけで諦めるのは、少しもったいないなと。
―上松さんのお部屋にはさまざまな作家の作品がありますが、不思議とまとまりがありますね。
そのときどきに気になったものを選んできたので、最初から統一しようとは考えていませんでした。でも、壁面ごとに飾る作品のカラーリングでなんとなく分けているので、まとまりがあるように見えるのかもしれません。
20代のころは少し背伸びをしたかったのか、シックでかっこいい雰囲気の作品が多かったのですが、最近は色味が鮮やかだったり、ポップな作品も増えてきました。でも並べてみると、なんとなく色や形がリンクしてくるんです。
自分の好きなものを選び続けていくうちに、「私はこういう色が好きなんだ」「こういう形に惹かれるんだ」と、自分の好みが少しずつ浮かび上がってくる。それもアートを選ぶ楽しさだと思います。
いまの部屋に似合うものを探すのもひとつの選び方。反対に、好きな作品を迎えてから、どこに飾ろうか考えてみるのもひとつです。

画びょうでもOK。暮らしの目線で自由に飾ってみる
―実際にアートを飾るときのコツを教えてください。
自宅は賃貸ですが、軽い作品であればほとんど普通の画鋲で留めています。立体作品でも、壁掛けできるよう裏側に穴があるものは、壁に小さな釘を打ってそこに引っ掛けています。画鋲で取り付けられる棚を使えば、立体作品を置く場所もつくりやすいですよ。
自宅は賃貸ですが、軽い作品であればほとんど普通の画鋲で留めています。立体作品でも、壁掛けできるよう裏側に穴があるものは、壁に小さな釘を打ってそこに引っ掛けています。画鋲で取り付けられる棚を使えば、立体作品を置く場所もつくりやすいですよ。

「普通の画鋲でも意外としっかり固定できるし、跡も残りにくいんですよ」と上松さん
―額装はしたほうがいいのでしょうか?
私は紙の作品の場合、作品自体に穴を開けないように基本的に額装しています。既製品の額にも素敵なものが増えていますし、必ずしも最初から本格的な額装をしなければいけないわけではありません。
家にはIKEAの奥行きのある額に入れたポストカードも飾っています。まずはお気に入りのポストカードを額に入れてみるのも、アートを飾る感覚を楽しむ一歩になると思います。
一方、キャンバスに描かれた作品は側面の描き込みや色材の質感まで見えるようにしたいので、私はそのまま飾るのが好きです。ただし、キッチンの近くは油やほこりが付きやすいので、額装したり、別の場所に飾ったりしたほうがいいかもしれません。
―一度飾った作品は、ずっと同じ場所に置いておくものなのでしょうか?
大きな作品は定位置になりがちですが、玄関や洗面所の小さな作品はときどき入れ替えています。クリスマスリースなど、季節のものを飾るときに場所をずらしたり、組み合わせを変えたりもします。
位置を少し変えるだけでも見え方が変わりますし、朝と夜でも印象は違います。暮らしの空間だからこそ、決まった方向から鑑賞するだけではなく、普段の動作のなかでいろいろな角度から作品を見ることができます。
ちなみに、ギャラリーでは作品の中心を床から140cmくらいの高さに合わせることが多いのですが、家では同じようにする必要はありません。私は少し高めに飾ることが多いので、近くでふと見上げたときと離れて見るときでは違う角度や見え方をすることもあるのが面白いですね。セオリーに縛られず、自由にアレンジできるところは、自宅ならではのアートの楽しみ方だと思います。
私は紙の作品の場合、作品自体に穴を開けないように基本的に額装しています。既製品の額にも素敵なものが増えていますし、必ずしも最初から本格的な額装をしなければいけないわけではありません。
家にはIKEAの奥行きのある額に入れたポストカードも飾っています。まずはお気に入りのポストカードを額に入れてみるのも、アートを飾る感覚を楽しむ一歩になると思います。
一方、キャンバスに描かれた作品は側面の描き込みや色材の質感まで見えるようにしたいので、私はそのまま飾るのが好きです。ただし、キッチンの近くは油やほこりが付きやすいので、額装したり、別の場所に飾ったりしたほうがいいかもしれません。
―一度飾った作品は、ずっと同じ場所に置いておくものなのでしょうか?
大きな作品は定位置になりがちですが、玄関や洗面所の小さな作品はときどき入れ替えています。クリスマスリースなど、季節のものを飾るときに場所をずらしたり、組み合わせを変えたりもします。
位置を少し変えるだけでも見え方が変わりますし、朝と夜でも印象は違います。暮らしの空間だからこそ、決まった方向から鑑賞するだけではなく、普段の動作のなかでいろいろな角度から作品を見ることができます。
ちなみに、ギャラリーでは作品の中心を床から140cmくらいの高さに合わせることが多いのですが、家では同じようにする必要はありません。私は少し高めに飾ることが多いので、近くでふと見上げたときと離れて見るときでは違う角度や見え方をすることもあるのが面白いですね。セオリーに縛られず、自由にアレンジできるところは、自宅ならではのアートの楽しみ方だと思います。

今回のLUMINE ART FAIRにも参加する大原舞さんの作品は、裏側の描き込みも見えるよう、透明な飾り棚を使ってディスプレイ。「ソファに座り、ふと顔を上げたときに目に入るようにしています」
「正解」を探さず、まずは一周。気になったらもう一周してみる
―普段ギャラリーで展示を企画されている上松さんに、アートビギナーにこそ知ってほしい「作品を見る楽しさ」を教えていただきたいです。
アートには本当に正解がないと思います。
ギャラリーには、作家さんが作品をつくるときに考えていたことなどを書いたキャプションが添えられていることがあります。まずはなにも読まずに一周して、自分の第一印象で作品を見てみる。そのあとキャプションを読んでもう一周すると、最初とは違う見え方をするかもしれません。
また、作家さんの人生や哲学が垣間見えるのも現代アートの面白さです。いままさに活動している作家さんなら、直接作品について聞けることもありますし、今後どんな活動をしていくのかを見ていくこともできる。作品をきっかけに、作家さんのこれからに少し関わっていけるのも魅力だと思います。
―今回のLUMINE ART FAIRで、特に注目してほしいポイントも教えていただきたいです。
参加される作家さんの多くは会場にいらっしゃる予定です。ひとつの会場でいろいろな作家さんと直接話せる機会はなかなかないと思うので、ぜひ話してみてほしいです。
いきなり作家さんに声をかけるのは緊張するという方は、ぜひアートコンシェルジュスタッフに声をかけてください。作品のコンセプトを説明したり、作家さんとの橋渡しをしたりしてくれます。また、作品の選び方や自宅での作品の飾り方についても教えてくれますよ。
LUMINE ART FAIRは、「コレクションを始めよう」と気負わずに来られるアートフェアだと思っています。今年は海外のアーティストも参加しますし、作品に使われている素材や技法もそれぞれ違います。「これはなにでできているんだろう」と見てみるのも楽しいですよ。好きな色や形を探してみてもいいですし、プロフィールを見て、自分と同じ出身地や生まれ年の作家を見つけてみてもいい。どんな入口から見てもいいと思います。
まずは会場を歩いて、「なんだか気になる」と感じる作品を探してみる。その出会いが、アートと暮らす最初の一歩になるかもしれません。
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LUMINE ART FAIR – My 1_st Collection Vol.5-
〔日時〕2026年10月30日(金)・31日(土)11:00~19:00、11月1日(日)11:00~17:00
〔場所〕ルミネゼロ(東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 ニュウマン新宿 5F)
〔入場料〕無料
https://www.lumine.ne.jp/lmap/fair/
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■あわせて読みたい
>> もっと身近に、もっと気軽に。アートと出会う3日間/LUMINE ART FAIR 開催レポート
■こちらもおすすめ
>> 感情を悪者にせずいきましょう。
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また、作家さんの人生や哲学が垣間見えるのも現代アートの面白さです。いままさに活動している作家さんなら、直接作品について聞けることもありますし、今後どんな活動をしていくのかを見ていくこともできる。作品をきっかけに、作家さんのこれからに少し関わっていけるのも魅力だと思います。
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参加される作家さんの多くは会場にいらっしゃる予定です。ひとつの会場でいろいろな作家さんと直接話せる機会はなかなかないと思うので、ぜひ話してみてほしいです。
いきなり作家さんに声をかけるのは緊張するという方は、ぜひアートコンシェルジュスタッフに声をかけてください。作品のコンセプトを説明したり、作家さんとの橋渡しをしたりしてくれます。また、作品の選び方や自宅での作品の飾り方についても教えてくれますよ。
LUMINE ART FAIRは、「コレクションを始めよう」と気負わずに来られるアートフェアだと思っています。今年は海外のアーティストも参加しますし、作品に使われている素材や技法もそれぞれ違います。「これはなにでできているんだろう」と見てみるのも楽しいですよ。好きな色や形を探してみてもいいですし、プロフィールを見て、自分と同じ出身地や生まれ年の作家を見つけてみてもいい。どんな入口から見てもいいと思います。
まずは会場を歩いて、「なんだか気になる」と感じる作品を探してみる。その出会いが、アートと暮らす最初の一歩になるかもしれません。
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LUMINE ART FAIR – My 1_st Collection Vol.5-
〔日時〕2026年10月30日(金)・31日(土)11:00~19:00、11月1日(日)11:00~17:00
〔場所〕ルミネゼロ(東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 ニュウマン新宿 5F)
〔入場料〕無料
https://www.lumine.ne.jp/lmap/fair/
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