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本日も、愛が生まれる心で。

2025.10.09

夕暮れ風景のなかで繰り広げられる、小さなヒーローの物語。ルミネの2025年を締めくくる、ポジティブな一歩に向けてそっと背中を押してくれるような冬のシーズンビジュアルができました。

あらためて大切にしたい「自分軸」

今年最後となる冬のシーズンビジュアルのテーマは、秋に続き「Intelligent Optimism -賢く楽観主義」。相変わらず移り変わりの早い世の中では、同時に前向きなムードも高まっているように感じられます。こうした時代のなかであらためて大切にしたいのが「自分軸」です。自分の好きな世界に没入したり、最先端のコト・モノに触れたり、あるいは、目まぐるしい世の中から少し距離をとって自分らしい生き方を考えたり。そのうえで、孤独になるのではなく、幸せを分かち合えるようなコミュニティに飛び込むことも重要です。

そうして多面的な自分時間を賢く使い分けることで、自分のブレない軸を育み、理想の未来にしなやかに近づいていける。今回のテーマには、そんなメッセージが込められています。

冬らしい美しさを追求したシドニーでの撮影

2025年のルミネのシーズンビジュアルは、「She is a HERO.(彼女こそ、ヒーロー)」という一貫したコンセプトで制作されてきました。その集大成となる今回は、女優の中西希亜良さん演じる主人公が、寒空の下で出会ったスタチューパフォーマーに優しくマフラーを巻いてあげるというストーリーです。

春・夏・秋のビジュアルと違い、冬では初めて主人公以外の人物が登場。対象となる存在が加わることで、ビジュアルに新しい奥行きが生まれました。

撮影はオーストラリアのシドニーで行われました。当初は朝の時間帯での撮影を予定していましたが、冬らしい空気感を引き出すため急遽夕方に変更。「本日も、愛が生まれる心で。」という優しくも凛としたコピーも相まって、夕暮れの空が美しい雰囲気を演出しています。
「She is a HERO.」という年間コンセプトを通じて描かれてきたのは、日常のささやかな行動が誰かを勇気づけたり、世界を少しだけよくしたりするということです。決して大げさなヒーロー像ではなく、生活のひとコマに潜む力強さや優しさを切り取ってきました。今回の冬のビジュアルもまた、そんな前向きな気持ちを後押ししてくれそうです。


COMMENT
尾形真理子さん/クリエイティブディレクター、コピーライター

この世界のどこまでを、自分の生きる世界だと感じられるか。
単純に広ければいいというのではなく、
その範囲が日によって違うことも人間らしさだと思ったりします。
銅像のごとく港近くの公園で立ち続けるパフォーマーに、
ふと心を近づけてしまう日もある。
そういう自分を楽しみながら、笑顔を広げていける人を、
本当の楽観主義者というのかもしません。


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Creative Director/Copywriter:Mariko Ogata
Art Director/Designer:Ken Okamuro
Photographer:Masahiro Shoda
Cast:Kiara Nakanishi
Stylist:Lee Yasuka
Hair/Make up:Danielle Butcher
Coordinator:Tony Fry
Producer/Director:Takashi Aso


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