SUSTAINABLE

その一着で、世界をあたらしく。ファッション認証プロジェクト「Re-Creation」が描く未来
2026.03.27
一般社団法人Re-Creationは、ファッションアイテムを中心とした製品のサステナビリティを、アイテム単位で認証する日本発のプロジェクトを推進しています。
2026年1月から2月にかけて開催されたキャンペーン「ルミネ・ニュウマン エシカーニバル」には「Fashion for Tomorrow Studio 明日の一着を選ぶ、ヒントと出会える場所」という体験型展示企画(1月6日~25日開催)で参加し、多くの来場者の関心を集めました。今回はRe-Creationの活動や想い、そして「Fashion for Tomorrow Studio」での取り組みについて、同団体PR担当の大表桂子さんにうかがいました。
2026年1月から2月にかけて開催されたキャンペーン「ルミネ・ニュウマン エシカーニバル」には「Fashion for Tomorrow Studio 明日の一着を選ぶ、ヒントと出会える場所」という体験型展示企画(1月6日~25日開催)で参加し、多くの来場者の関心を集めました。今回はRe-Creationの活動や想い、そして「Fashion for Tomorrow Studio」での取り組みについて、同団体PR担当の大表桂子さんにうかがいました。
つくり手と買い手をつなぐ「共通言語」としての認証
サステナブルという言葉が浸透する一方で、「実際になにを選べばいいかわからない」という生活者の声や、「環境への取り組みがお客様に伝わりきらない」という企業の悩みがあります。その距離を埋めるための共通言語として生まれたのが、Re-Creationの第三者認証制度です。
「私もこの仕事に就くまでは、服は機械がつくっていると思っていました」と話す大表さん。「でも、自分の選んだ服が人の手でつくられていると知ったとき、生産者の方々にきちんとお金が支払われているのだろうかと違和感を覚えるようになったんです。とはいえ、サステナブルのために服を買わないという“我慢”は楽しくありませんよね。服を身にまとって自信を持ったり、ときめいたりすることは、人間のウェルビーイングにとってすごく大切。納得して選べるという体験をサポートできる認証でありたいと思っています」
実は日本では、ファッション分野の認証制度はほとんど存在しません。食品には栄養成分表示や有機認証などさまざまなラベルが普及していますが、服は毎日肌に触れるものであるにもかかわらず、洗濯表示があっても「どのようにつくられたか」を示す指標はほぼ整備されていない状況です。国際的な認証基準は存在しますが、すべての項目をクリアしなければ認証されないなどハードルが高いのが現状です。
そこでRe-Creationは「雇用倫理」や「ロングライフ」、「グリーンハウスガス」など10種類の項目のなかから、企業が製品ごとに取り組んでいるものを宣言して認証を取得できる仕組みを取り入れています。
「私もこの仕事に就くまでは、服は機械がつくっていると思っていました」と話す大表さん。「でも、自分の選んだ服が人の手でつくられていると知ったとき、生産者の方々にきちんとお金が支払われているのだろうかと違和感を覚えるようになったんです。とはいえ、サステナブルのために服を買わないという“我慢”は楽しくありませんよね。服を身にまとって自信を持ったり、ときめいたりすることは、人間のウェルビーイングにとってすごく大切。納得して選べるという体験をサポートできる認証でありたいと思っています」
実は日本では、ファッション分野の認証制度はほとんど存在しません。食品には栄養成分表示や有機認証などさまざまなラベルが普及していますが、服は毎日肌に触れるものであるにもかかわらず、洗濯表示があっても「どのようにつくられたか」を示す指標はほぼ整備されていない状況です。国際的な認証基準は存在しますが、すべての項目をクリアしなければ認証されないなどハードルが高いのが現状です。
そこでRe-Creationは「雇用倫理」や「ロングライフ」、「グリーンハウスガス」など10種類の項目のなかから、企業が製品ごとに取り組んでいるものを宣言して認証を取得できる仕組みを取り入れています。

Re-Creationが独自に定めている10種類の認証基準項目
「SDGs研究の専門家をはじめ、金融機関やアパレルメーカーも参加する基準評価委員会を通して、認証基準項目は世界に通用するくらい厳格に策定しています」と大表さん。10項目すべてを満たすのではなく、項目を選べることでハードルを下げ、製品の特徴や付加価値をわかりやすく伝えることができます。
「たとえば、株式会社シンゾーンが展開するブランド『takes.』のTシャツは竹とコットンの天然素材を使用しており、人々の健康をつくるというこだわりのもと、10種類のうち『雇用倫理』と『Japan Made』の認証を取得しています」
認証を取得した製品には、Re-CreationのロゴマークとQRコードが印刷されたタグか下げ札を付けることが可能。QRコードを読み取ると、その商品がどの認証項目を取得しているかなどの詳細を見ることができ、アイテムの背景にあるストーリーを確認できる設計になっています。
「たとえば、株式会社シンゾーンが展開するブランド『takes.』のTシャツは竹とコットンの天然素材を使用しており、人々の健康をつくるというこだわりのもと、10種類のうち『雇用倫理』と『Japan Made』の認証を取得しています」
認証を取得した製品には、Re-CreationのロゴマークとQRコードが印刷されたタグか下げ札を付けることが可能。QRコードを読み取ると、その商品がどの認証項目を取得しているかなどの詳細を見ることができ、アイテムの背景にあるストーリーを確認できる設計になっています。

ショッピングに新しい視点をもたらした体験型展示企画
エシカーニバルでの企画「Fashion for Tomorrow Studio 明日の一着を選ぶ、ヒントと出会える場所」は、ルミネのサステナブルな取り組みへの姿勢とRe-Creationの実現したい世界が重なり、対話を重ねながら生まれました。
ルミネでは以前から、サステナビリティをテーマにしたお客様とのコミュニケーションに懸念を抱いていました。過去には製品のカーボンフットプリントを可視化する実証実験なども行ったものの、メーカー側の参入障壁の高さや、お客様への認知不足といった課題が見えてきたのです。そうした課題を解決し、メーカーとお客様を自然につなぐ存在として、Re-Creationの認証制度には大きな可能性があると考えていました。
今回、100年先の未来を見据えた実験場であるニュウマン高輪を舞台に、サステナビリティを押しつけがましく伝えるのではなく、お客様が楽しく参加しながらご自身のライフスタイルをよりよくする行動変容のきっかけになればというルミネの思いと、Re-Creationのビジョンが合致してコラボレーションが実現したのです。
「ルミネさんの『正論だけでは人は動かない。ワクワクや楽しさ、自分の生活とつながっていると感じることが大切』というエシカーニバルのあり方にすごく共感し、今回の企画を提案させていただきました」と大表さんは振り返ります。
展示のテーマは「雇用倫理」と「ロングライフ」です。
「雇用倫理」の展示では、ファッションブランド、アーバンリサーチのリサイクルコットンTシャツを通して生産者の思いに触れてもらう「The Ethic Studio」を展開。原料を提供している企業と、再生コットンを製作している企業、そしてTシャツを販売しているショップの三者へのインタビューを通して、それぞれの想いに触れることができます。
ルミネでは以前から、サステナビリティをテーマにしたお客様とのコミュニケーションに懸念を抱いていました。過去には製品のカーボンフットプリントを可視化する実証実験なども行ったものの、メーカー側の参入障壁の高さや、お客様への認知不足といった課題が見えてきたのです。そうした課題を解決し、メーカーとお客様を自然につなぐ存在として、Re-Creationの認証制度には大きな可能性があると考えていました。
今回、100年先の未来を見据えた実験場であるニュウマン高輪を舞台に、サステナビリティを押しつけがましく伝えるのではなく、お客様が楽しく参加しながらご自身のライフスタイルをよりよくする行動変容のきっかけになればというルミネの思いと、Re-Creationのビジョンが合致してコラボレーションが実現したのです。
「ルミネさんの『正論だけでは人は動かない。ワクワクや楽しさ、自分の生活とつながっていると感じることが大切』というエシカーニバルのあり方にすごく共感し、今回の企画を提案させていただきました」と大表さんは振り返ります。
展示のテーマは「雇用倫理」と「ロングライフ」です。
「雇用倫理」の展示では、ファッションブランド、アーバンリサーチのリサイクルコットンTシャツを通して生産者の思いに触れてもらう「The Ethic Studio」を展開。原料を提供している企業と、再生コットンを製作している企業、そしてTシャツを販売しているショップの三者へのインタビューを通して、それぞれの想いに触れることができます。

「ロングライフ」の展示では、著名人が長年愛用しているアイテムとそのストーリーを展示する「タイムトラベルクローゼット」を実施しました。
「タイムトラベルクローゼットでは、ファッション業界の著名人や認証取得企業の方々から、長年大切にしてきたアイテムをお借りして展示しました。ファッションブランド『ecmile.』CEO/ディレクターの北村風優さんからは、お祖母様から受け継いだカゴバッグを。ファッションエディターの大庭美菜さんは、お母様がはいていたデニムをいまも自分が愛用し、いつかご自身の娘さんにも託したいというエピソードを添えて出展されました。
来場者からは『洋服の製造工程を初めて考えた』『いいものを長く大切に着て、次の世代に託していきたい』といった感想をいただき、もの選びの新しい視点を持ち帰っていただけたことがとてもうれしかったです」
「タイムトラベルクローゼットでは、ファッション業界の著名人や認証取得企業の方々から、長年大切にしてきたアイテムをお借りして展示しました。ファッションブランド『ecmile.』CEO/ディレクターの北村風優さんからは、お祖母様から受け継いだカゴバッグを。ファッションエディターの大庭美菜さんは、お母様がはいていたデニムをいまも自分が愛用し、いつかご自身の娘さんにも託したいというエピソードを添えて出展されました。
来場者からは『洋服の製造工程を初めて考えた』『いいものを長く大切に着て、次の世代に託していきたい』といった感想をいただき、もの選びの新しい視点を持ち帰っていただけたことがとてもうれしかったです」

サステナビリティが自然な選択肢になってほしい
エシカーニバルでの大きな反響を受け、2026年3月27日からはニュウマン高輪でファッションロスなどの認証項目をテーマにした新たな体験型イベントの開催も予定されています。
「私たちの一番の目標は、特別な活動としてではなく、普段の買い物のなかで自然なかたちで選択肢のひとつになることです。サステナビリティが意識の高い人だけのものではなく、ファッションを楽しむ人の習慣になればうれしいですね。サステナビリティというラベルを貼らなくても、みんなが当たり前にいい選択をする世界を作りたい。我慢するのではなく、おしゃれを楽しみながら未来につながる選び方を広げていきたいと思っています」
私たちが毎日身につける服。その一着一着に込められたストーリーを知り、愛着を持って選ぶこと。Re-Creationの取り組みは、私たちのクローゼットと地球の未来を、より豊かで新しいものに変えていってくれるはずです。
◼︎ Re-Creation
https://re-creation.or.jp/
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>> 体験を通して、自分ごと化する。コスメロス削減に取り組むルミネの想い
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◼︎ Re-Creation
https://re-creation.or.jp/
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