ART

LUMINE meets ART PROJECTが海外へ。ルミネシンガポールでEMUさんの個展を開催
2026.03.19
日本の若手アーティストを支援し、日常にアートを取り入れる楽しさを提案してきた「LUMINE meets ART PROJECT(LMAP)」。活動開始から15年、その歩みはついに海を越えました。
2026年1月23日(金)~2月12日(木)、ルミネの海外第1号店でありグローバル旗艦店である「ルミネシンガポール」にて、日本人アーティスト・EMUさんによる個展「MIXTURE」を開催。毎年秋に新宿のルミネゼロで開催される「ルミネアートフェア」で2年連続オーディエンス・アワードを受賞したEMUさんの作品が展示販売され、シンガポールの人々の心に鮮やかな色彩と温もりを届けました。
2026年1月23日(金)~2月12日(木)、ルミネの海外第1号店でありグローバル旗艦店である「ルミネシンガポール」にて、日本人アーティスト・EMUさんによる個展「MIXTURE」を開催。毎年秋に新宿のルミネゼロで開催される「ルミネアートフェア」で2年連続オーディエンス・アワードを受賞したEMUさんの作品が展示販売され、シンガポールの人々の心に鮮やかな色彩と温もりを届けました。
シンガポールの中心地から発信する、新しいジャパンカルチャー
会場となったのは、シンガポールのランドマークである「ラッフルズシティ・ショッピングセンター」内にあるルミネシンガポール。五つ星ホテルやコンベンションセンターを擁する東南アジア屈指の複合施設の一角にある同店は、2024年8月に開業し、世界中からの観光客や現地のお客さまに親しまれています。日本とは違い、ショップのひとつとして出店する形態で、シンガポールだけでなく東南アジア全域への情報発信を担っています。
今回の展示スペースは、店舗中央に位置する円形のスペース。これまでポップアップショップなどに使用してきましたが、アートの本格的な展示ははじめてです。
スペースの入口にかけられたのは、展示のキービジュアルをプリントした「のれん」です。遠くからでも目を引くこのアイキャッチは、いつもと違う何かが始まっていることを来場者に直感させる役割を果たしました。
アート展専用の空間ではないこのスペースで展示するにあたり、EMUさんは自ら什器の設計から空間レイアウトまで担当。イーゼルや吊り下げ式の什器を組み合わせた立体的な展示へと仕上げました。現地での会場設営にはEMUさんも参加し、作業は深夜までおよんだといいます。
今回の展示スペースは、店舗中央に位置する円形のスペース。これまでポップアップショップなどに使用してきましたが、アートの本格的な展示ははじめてです。
スペースの入口にかけられたのは、展示のキービジュアルをプリントした「のれん」です。遠くからでも目を引くこのアイキャッチは、いつもと違う何かが始まっていることを来場者に直感させる役割を果たしました。
アート展専用の空間ではないこのスペースで展示するにあたり、EMUさんは自ら什器の設計から空間レイアウトまで担当。イーゼルや吊り下げ式の什器を組み合わせた立体的な展示へと仕上げました。現地での会場設営にはEMUさんも参加し、作業は深夜までおよんだといいます。

多様な文化が交差する街で響き合った「MIXTURE」
今回の個展タイトル「MIXTURE」には、複数の意味が込められています。ひとつはEMUさんの創作の根幹にある姿勢。EMUさんは、実家の造船所で出た不要な木材をアップサイクルし、木彫やペインティングを組み合わせて作品を制作。本来捨てられるはずの端材に新たな命を吹き込んでいます。そしてもうひとつは、多様な移民文化が混ざり合い、独自の発展を遂げてきたシンガポールという国そのものの姿です。
展示販売された約40点の作品は、初期のアーカイブから新作まで時代もテーマも異なるものを“ミックス”して構成しました。立体作品の材料や平面作品のキャンバスの枠組みなど、すべてに端材が用いられています。こうした背景を来場者に伝えるたびに、サステナブルやエシカルへの関心が高いシンガポールの人々は熱心に耳を傾け、作品1点1点の前で長い時間立ち止まっていました。
アートが好きな人、ファッションが好きな人、環境意識の高い人。それぞれの興味の入口からEMUさんの世界に引き込まれていく様子が印象的でした。
展示販売された約40点の作品は、初期のアーカイブから新作まで時代もテーマも異なるものを“ミックス”して構成しました。立体作品の材料や平面作品のキャンバスの枠組みなど、すべてに端材が用いられています。こうした背景を来場者に伝えるたびに、サステナブルやエシカルへの関心が高いシンガポールの人々は熱心に耳を傾け、作品1点1点の前で長い時間立ち止まっていました。
アートが好きな人、ファッションが好きな人、環境意識の高い人。それぞれの興味の入口からEMUさんの世界に引き込まれていく様子が印象的でした。
タイやフィリピンからも。国境を越えたファンの熱量
準備期間はわずか3カ月。それでもふたを開けてみると、想像をはるかに超える反響が待っていました。
タイやフィリピンからわざわざ足を運んだ人や、EMUさんによるワークショップイベントの開始を会場周辺でそわそわしながら待つ人、過去に購入したEMUさんの作品の写真を誇らしげに見せてくれる人など、多くのファンの熱量が会場を包んでいました。EMUさんが在廊した4日間、「また会いに来ました」と連日訪れるリピーターも。ワークショップの合間も、サインや会話を求める人の列が途切れることはありませんでした。
タイやフィリピンからわざわざ足を運んだ人や、EMUさんによるワークショップイベントの開始を会場周辺でそわそわしながら待つ人、過去に購入したEMUさんの作品の写真を誇らしげに見せてくれる人など、多くのファンの熱量が会場を包んでいました。EMUさんが在廊した4日間、「また会いに来ました」と連日訪れるリピーターも。ワークショップの合間も、サインや会話を求める人の列が途切れることはありませんでした。

来場者とコミュニケーションをとるEMUさん(左)
気軽にアートを取り入れられるオリジナルグッズ
週末の2日間はワークショップを開催。EMUさんが来場者の好きな色や好きなものをヒアリングしながら似顔絵をデジタルで描き下ろし、その場でデータをプレゼントするというものです。データを受け取った来場者の多くは、そのままSNSのプロフィール画像に設定していました。
展示作品のかたわらには、Tシャツやトートバッグなどのオリジナルグッズも並びました。表面にEMUさんのイラスト、裏面にサインが入ったスケートボードは完売。スケボーアートが世界的なブームであることに加え、「住空間が限られているシンガポールでは、大きなアートより気軽に飾れる雑貨が馴染む」という現地ならではのニーズともマッチしました。それは、ルミネアートフェアが長年掲げてきた「アートを生活に取り入れる」というコンセプトが、海の向こうでも自然な形で受け入れられた瞬間でもありました。
展示作品のかたわらには、Tシャツやトートバッグなどのオリジナルグッズも並びました。表面にEMUさんのイラスト、裏面にサインが入ったスケートボードは完売。スケボーアートが世界的なブームであることに加え、「住空間が限られているシンガポールでは、大きなアートより気軽に飾れる雑貨が馴染む」という現地ならではのニーズともマッチしました。それは、ルミネアートフェアが長年掲げてきた「アートを生活に取り入れる」というコンセプトが、海の向こうでも自然な形で受け入れられた瞬間でもありました。

未来へつなげる、アーティスト支援の形
今回の取り組みは、日本のアーティストを世界へ発信する大きな機会となりました。今後もアーティスト支援の一環として海外展示の機会を設けることや、現地アーティストとの相互連携など、さまざまな構想が膨らんでいます。
15年かけて日本で育ててきたLMAPの種が、シンガポールという土地でも確かに芽吹いた今回の個展。ルミネはこれからも、アーティストとともに国境を越えながら、アートが日常に溶け込む場所をつくり続けていきます。
COMMENT
EMUさん/アーティスト
この度、シンガポールで個展を開催させていただき、現地で多くの方々と直接交流できたことは、私にとってとても貴重で心に残る経験となりました。
会場で作品の背景やストーリーにも興味を持っていただき、共感してくださったことは大きな喜びと励みになっています。
そうした交流を通して、人や文化が交わるシンガポールで「MIXTURE」を実感することができました。
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■あわせて読みたい
>> もっと身近に、もっと気軽に。アートと出会う3日間/LUMINE ART FAIR 開催レポート
■こちらもおすすめ
>> きょうは本屋に寄って帰ろう/Vol.25(選者:小谷実由さん)
15年かけて日本で育ててきたLMAPの種が、シンガポールという土地でも確かに芽吹いた今回の個展。ルミネはこれからも、アーティストとともに国境を越えながら、アートが日常に溶け込む場所をつくり続けていきます。
COMMENT
EMUさん/アーティスト
この度、シンガポールで個展を開催させていただき、現地で多くの方々と直接交流できたことは、私にとってとても貴重で心に残る経験となりました。
会場で作品の背景やストーリーにも興味を持っていただき、共感してくださったことは大きな喜びと励みになっています。
そうした交流を通して、人や文化が交わるシンガポールで「MIXTURE」を実感することができました。
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