FASHION

ハローキティのパーティーへようこそ! 気分を上げて、思い切り楽しむルミネのクリスマス
2025.11.13
2025年11月20日(木)から12月25日(木)まで、ルミネのクリスマスキャンペーンが開催されます。今年はハローキティとコラボレーションし、館内がハローキティとそのファミリー&フレンズ一色に。期間中は、POP UPショップのオープンやノベルティプレゼントのほか、ハローキティのグリーティングイベントなど、ルミネ各館でさまざまな企画が展開されます。
ビジュアルを手がけたのは、アートディレクターのFantasista Utamaroさん。ひと目で気分が高まるような、にぎやかな世界観はどのようにして生まれたのでしょうか。コンセプトや制作の裏側について伺いました。
ビジュアルを手がけたのは、アートディレクターのFantasista Utamaroさん。ひと目で気分が高まるような、にぎやかな世界観はどのようにして生まれたのでしょうか。コンセプトや制作の裏側について伺いました。
誰も見たことのないハローキティをデザインしたい
―まずは、ビジュアルのコンセプトや設定について教えてください。
最初にルミネさんから「Incredibly Bold -楽しさ溢れるカーニバル」というテーマと、「ハローキティだけではなく、ファミリー&フレンズのキャラクターたちも登場させたい」というお題をいただいて構想を始めました。
ハローキティは、これまでに数えきれないほどのコラボレーションを重ねてきたと思います。そのヒストリーに深く刻まれるような、まだ誰も見たことのないデザインをつくりたい。そんな想いのもと、ユニークだけど奇抜すぎない、みんなに愛されるような“2025年のクリスマスのハローキティ像”を立ち上げていったんです。
―ハローキティの頭身を少し高くしているんですね。
そうなんです。ハローキティの姿を具体的にデザインするうえで取り入れたのは、ルミネが持つ“強くてしなやかな女性”というイメージ。かわいらしさゆえにティーン向けの印象になりがちなところを、どうやって少し大人向けにしていこうかと考えるなかで、過去の事例を参考に頭身を上げるアイデアを得ました。通常は2頭身弱ぐらいなのですが、今回は3〜4頭身にしています。
生まれたコンセプトは「ハローキティとそのファミリー&フレンズが、お客さまをクリスマスパーティーに招待している」というもの。僕がいまニューヨークに住んでいることもあるのですが、クリスマスといえばアメリカっぽいクラシカルな、少ししっとりしたイメージが強くて。そこににぎやかな感じや、サーカスのようなテイストを加えることにしました。
さらに“アゲのバイブス”を感じるパワフルな印象にしたくて、90年代初頭のバブリーな雰囲気を演出しています。ハローキティが持っているビンテージなバッグ型の携帯電話もそのひとつ。各キャラクターのコスチュームも、当時のモードファッションを意識したデザインにしています。
最初にルミネさんから「Incredibly Bold -楽しさ溢れるカーニバル」というテーマと、「ハローキティだけではなく、ファミリー&フレンズのキャラクターたちも登場させたい」というお題をいただいて構想を始めました。
ハローキティは、これまでに数えきれないほどのコラボレーションを重ねてきたと思います。そのヒストリーに深く刻まれるような、まだ誰も見たことのないデザインをつくりたい。そんな想いのもと、ユニークだけど奇抜すぎない、みんなに愛されるような“2025年のクリスマスのハローキティ像”を立ち上げていったんです。
―ハローキティの頭身を少し高くしているんですね。
そうなんです。ハローキティの姿を具体的にデザインするうえで取り入れたのは、ルミネが持つ“強くてしなやかな女性”というイメージ。かわいらしさゆえにティーン向けの印象になりがちなところを、どうやって少し大人向けにしていこうかと考えるなかで、過去の事例を参考に頭身を上げるアイデアを得ました。通常は2頭身弱ぐらいなのですが、今回は3〜4頭身にしています。
生まれたコンセプトは「ハローキティとそのファミリー&フレンズが、お客さまをクリスマスパーティーに招待している」というもの。僕がいまニューヨークに住んでいることもあるのですが、クリスマスといえばアメリカっぽいクラシカルな、少ししっとりしたイメージが強くて。そこににぎやかな感じや、サーカスのようなテイストを加えることにしました。
さらに“アゲのバイブス”を感じるパワフルな印象にしたくて、90年代初頭のバブリーな雰囲気を演出しています。ハローキティが持っているビンテージなバッグ型の携帯電話もそのひとつ。各キャラクターのコスチュームも、当時のモードファッションを意識したデザインにしています。
―すごくエネルギーを感じますし、ひと目で楽しい気分になりますね。
ときどき日本に帰ると、SNSでの誹謗中傷など、ネガティブな話題が多いなと感じて……そういう暗い雰囲気を吹き飛ばしたかったんですよね。
ニューヨークに「The Loft」という長い歴史を持つ伝説的なパーティーがあるのですが、そこでは老若男女が揃い、伝統でフルーツパンチや料理なんかを持ち寄ったりして楽しむんですよね。日本でいうところの夏祭りみたいな感じでしょうか。
今回のビジュアルも、ハローキティとその家族や友だちがルミネでクリスマスパーティーを開いて、お客さまを待っているようなイメージにできると、みんながハッピーになれるんじゃないかと思いました。
「今日いやなことがあったなあ」とか、「明日会社行きたくないな」という日でも、家に帰る途中でルミネのパーティーを見つけて、「ちょっと寄ってこうかな」みたいな。そういう、僕ができることでみんなを元気にする方法はないかと、すごく考えました。
ときどき日本に帰ると、SNSでの誹謗中傷など、ネガティブな話題が多いなと感じて……そういう暗い雰囲気を吹き飛ばしたかったんですよね。
ニューヨークに「The Loft」という長い歴史を持つ伝説的なパーティーがあるのですが、そこでは老若男女が揃い、伝統でフルーツパンチや料理なんかを持ち寄ったりして楽しむんですよね。日本でいうところの夏祭りみたいな感じでしょうか。
今回のビジュアルも、ハローキティとその家族や友だちがルミネでクリスマスパーティーを開いて、お客さまを待っているようなイメージにできると、みんながハッピーになれるんじゃないかと思いました。
「今日いやなことがあったなあ」とか、「明日会社行きたくないな」という日でも、家に帰る途中でルミネのパーティーを見つけて、「ちょっと寄ってこうかな」みたいな。そういう、僕ができることでみんなを元気にする方法はないかと、すごく考えました。

エントランスの装飾イメージ
日本のポップカルチャーを世界に広げたい
―知名度の高いシンボリックなキャラクターを扱うことは、プレッシャーであると同時に楽しい時間でもあるのかなと想像しました。クリエイターとしてハローキティと向き合うことについて、いかがでしたか?
率直に、めちゃくちゃ苦労しましたね。誰もが知っているキャラクターなのでどうしても既視感が出てしまう、かといってアレンジをしすぎるのも違うと。ハローキティが大好きなスタッフのデザイナーと一緒に、ひたすらリサーチしたりしてアイデアを練っていきました。
―キャラクターがもつ普遍的なイメージを大事にしつつ、ユニークさも追求していくような作業だったのですね。
はい、そうなんです。10年ほど前、ニューヨークに拠点を移してからより強く意識するようになった自分のライフコンセプトが、「ポップカルチャーやエンターテインメントの役割ってなんだろう?」ということ。それらはなくても生きていけるものかもしれませんが、何千年も人間に寄り添い、在り続けてきました。たとえば漫画に感化されてスポーツを始めることがあるように、創作が持つポテンシャルというのは、僕らが意識しているよりも何倍も大きいと思うんです。
クリエイターとして評価されたい気持ちももちろんありますが、それよりも、創作を通じて日本のポップカルチャーやエンターテインメントを世界に広げたい。そして、日本人である僕を育ててくれた日本のカルチャーに恩返しがしたい。ニューヨークに移住したのは、そんな想いを抱いたからです。そういう意味でも、日本のポップカルチャーのアイコン的存在でもあるハローキティとのコラボレーションは僕のなかですごく重要でした。
―ハローキティとの出会いは、Utamaroさんにとって必然だったのだろうと感じます。
そうなんですよね。だからこそ、自分のなかでなかなかオッケーが出なくて。僕自身がこれまでいろいろなキャラクターや作品とコラボレーションしてきているので、プライドみたいなものもありました。それから、ルミネに来るお客さまはもちろん、ルミネさんやサンリオさんも、みんなに喜んでほしいなということもけっこう考えていましたね。大変でしたが、その分楽しかったです。向き合いすぎて、夢にもハローキティが出てきました(笑)。
率直に、めちゃくちゃ苦労しましたね。誰もが知っているキャラクターなのでどうしても既視感が出てしまう、かといってアレンジをしすぎるのも違うと。ハローキティが大好きなスタッフのデザイナーと一緒に、ひたすらリサーチしたりしてアイデアを練っていきました。
―キャラクターがもつ普遍的なイメージを大事にしつつ、ユニークさも追求していくような作業だったのですね。
はい、そうなんです。10年ほど前、ニューヨークに拠点を移してからより強く意識するようになった自分のライフコンセプトが、「ポップカルチャーやエンターテインメントの役割ってなんだろう?」ということ。それらはなくても生きていけるものかもしれませんが、何千年も人間に寄り添い、在り続けてきました。たとえば漫画に感化されてスポーツを始めることがあるように、創作が持つポテンシャルというのは、僕らが意識しているよりも何倍も大きいと思うんです。
クリエイターとして評価されたい気持ちももちろんありますが、それよりも、創作を通じて日本のポップカルチャーやエンターテインメントを世界に広げたい。そして、日本人である僕を育ててくれた日本のカルチャーに恩返しがしたい。ニューヨークに移住したのは、そんな想いを抱いたからです。そういう意味でも、日本のポップカルチャーのアイコン的存在でもあるハローキティとのコラボレーションは僕のなかですごく重要でした。
―ハローキティとの出会いは、Utamaroさんにとって必然だったのだろうと感じます。
そうなんですよね。だからこそ、自分のなかでなかなかオッケーが出なくて。僕自身がこれまでいろいろなキャラクターや作品とコラボレーションしてきているので、プライドみたいなものもありました。それから、ルミネに来るお客さまはもちろん、ルミネさんやサンリオさんも、みんなに喜んでほしいなということもけっこう考えていましたね。大変でしたが、その分楽しかったです。向き合いすぎて、夢にもハローキティが出てきました(笑)。

館内の装飾イメージ
―館内の装飾やムービーも含めて、クリエイティブで特にこだわったのはどんなところですか?
にぎやかで複雑な絵柄のなかに、イースターエッグのような「よく見たら気づく」仕掛けをしのばせています。たとえば背景にキャラクターのジンジャークッキーが隠れていたり、携帯電話はケーブルがついた古い型になっていたり。やりすぎると“ドヤ顔感”が出てしまうので、それがギリギリ出ないぐらいの程度におさえるなど、さじ加減を細かく調整しました。
―今回のビジュアルを通して、ルミネを訪れるお客さまにどんな気持ちになってほしいですか?
今回のビジュアルがルミネの入口のドアに掲げられたとき、街行く人が「なんだかおもしろそうだから寄っていこう」と引き寄せられるだけの“勢い”はすごく重視してつくりました。シンプルに、買い物をしたくなってくれたらいいなと思います。そのためにはやっぱり、まず元気になることが大事ですよね。元気になって、気分を上げて、買い物を楽しんでほしい。そうしてルミネが、みんなの「笑顔になれる場所」になったらうれしいです。
PROFILE
ファンタジスタ歌磨呂/Fantasista Utamaro
ビジュアルアーティスト、アニメーションディレクターとして、NYブルックリンを拠点に活動。日本のポップカルチャーからインスパイアされたアートワークを創作、自身の創作を通じて日本のカルチャーを世界に発信し続けている。これまでに、Apple、Google、Microsoft、Disney、NikeなどのグローバルブランドやPharrell Williams、初音ミクなどのポップアーティスト、日本を代表するアニメIPとのコラボレーションを数多く手がける。2022年、英国放送協会BBCの東京オリンピック・トレーラーフィルムが英国アカデミー賞BAFTAを受賞。
http://www.fantasistautamaro.com
>> 特設サイトはこちら
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>> 本日も、愛が生まれる心で。
>> ゆったり英気を養う冬。静かに世界を見渡せば、新たな季節への希望が見えてくる
にぎやかで複雑な絵柄のなかに、イースターエッグのような「よく見たら気づく」仕掛けをしのばせています。たとえば背景にキャラクターのジンジャークッキーが隠れていたり、携帯電話はケーブルがついた古い型になっていたり。やりすぎると“ドヤ顔感”が出てしまうので、それがギリギリ出ないぐらいの程度におさえるなど、さじ加減を細かく調整しました。
―今回のビジュアルを通して、ルミネを訪れるお客さまにどんな気持ちになってほしいですか?
今回のビジュアルがルミネの入口のドアに掲げられたとき、街行く人が「なんだかおもしろそうだから寄っていこう」と引き寄せられるだけの“勢い”はすごく重視してつくりました。シンプルに、買い物をしたくなってくれたらいいなと思います。そのためにはやっぱり、まず元気になることが大事ですよね。元気になって、気分を上げて、買い物を楽しんでほしい。そうしてルミネが、みんなの「笑顔になれる場所」になったらうれしいです。
PROFILE
ファンタジスタ歌磨呂/Fantasista Utamaro
ビジュアルアーティスト、アニメーションディレクターとして、NYブルックリンを拠点に活動。日本のポップカルチャーからインスパイアされたアートワークを創作、自身の創作を通じて日本のカルチャーを世界に発信し続けている。これまでに、Apple、Google、Microsoft、Disney、NikeなどのグローバルブランドやPharrell Williams、初音ミクなどのポップアーティスト、日本を代表するアニメIPとのコラボレーションを数多く手がける。2022年、英国放送協会BBCの東京オリンピック・トレーラーフィルムが英国アカデミー賞BAFTAを受賞。
http://www.fantasistautamaro.com
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