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LUMINE meets ART PROJECT

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2023.06.15LUMINE meets ART

meets ART story #6

  • #INTERVIEW

背中を押してくれるポジティブな言葉をアートに昇華。
メキシコ出身の注目アーティスト、リカルド・ゴンザレス

シンプルでポップ、力強くて美しい。メッセージがポジティブで勇気づけられる――メキシコ出身のアーティスト、リカルド・ゴンザレスの作品にそんな印象を抱いている人も多いだろう。祖父が1960年代に書いたカリグラフィーに影響を受け、自らもカリグラフィーを始めた彼は、カナダの大学でグラフィックデザインを、さらにNYの大学でタイポグラフィーを学んだのち、ブルックリンを拠点に活動をスタート。世界的なブランドの広告やロゴなども数多く手がけてきた。

リカルドがシグネチャーとしている言葉が「It's a living」。生きている、生きるということ、あるいは、人生そのものとも取れるこの言葉に彼が惹かれたのは、今から10年少し前。まだ自らの作風を模索していたころ、お気に入りのバンドのTシャツにこの言葉がプリントされているのを見つけ、心が動かされたのだそう。
「自分が好きなことをして生きていこう。それがたとえ小さくても、誰かに認められなくても、ひたすらやり続けるのが人生というもの。僕はこの言葉を掲げながら、アーティストとして生きていく。そう決めたんだ」

ここ日本でも毎年のように展示やパフォーマンスを行ってきたが、今年は2月から3月にかけて東京・表参道の「hpgrp GALLERY TOKYO」で個展を開催。ファイバーボードをレーザーカットした厚みのある半立体作品、スティールを用いた立体作品など、初の試みとなる作品を披露した。実は最近、NYと自身のルーツであるメキシコの2拠点生活を始めた彼。メキシコでの生活が、制作にもいい影響を与えているようだ。
「メキシコはなんといっても町がカラフルだし、建築もカルチャーも刺激的。インスピレーション源がたくさんあるから、今は制作は完全にメキシコで行っているよ。NYには正直あまり魅力を感じなくなっちゃって(笑)、たまに友人に会いに行く程度かな」

パンデミックを経て、「生きる時間には限りがあるということをますます実感した」とリカルド。「人生は山あり谷ありだけど、どう生きていきたいかを決めるのは自分。何があっても『It's a living』という言葉を思い出せば、ポジティブな気持ちになれるんだ。僕の作品が、世界のどこかの誰かにとってもそうであったらうれしいね」

作品イメージ

今回は個展の開催にあわせて来日。

作品イメージ

最新作《A Day in the Life》。ファイバーボードをレーザーカットし、スプレーでペイントしている。

作品イメージ

2017年にはルミネ新宿 ルミネ2のウインドウでライブパフォーマンスを実施。「new you」をテーマに、「The way you act」「The way you speak」などの言葉が並ぶ。

Text: Kaori Shimura Photo: Ittetsu Matsuoka(上)Design: Satoko Miyakoshi Edit: Sayuri Kobayashi

※本記事は2023年3月20日に『AERA』に掲載された記事を再編集しております。
※情報は記事公開時点のもので、変更になることがございます。

  • LUMINE meets ART PROJECT

    LUMINE meets ART PROJECT
    アートと人々の未来の地図を描くプロジェクト。
    お客さまの日々の生活を豊かにする「アートのある毎日」を提案。
    ルミネ館内における展示や、暮らしに取り入れやすい作品を揃えたアートフェアの開催など、アートとの自由な出合いの場を創出します。