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LUMINE meets ART PROJECT

メインビジュアル

2022.02.22NEWoMan meets ART

NEWoMan YOKOHAMA × The Chain Museum
中小路萌美&松村咲希&山﨑結子

  • #DISPLAY

NEWoMan YOKOHAMA × The Chain Museumがつくるアートスペース「Wall Street Museum」。
開業コンセプト「STORY…ING」を基に、企画・キュレーション・ディレクションしたアートを館内1・2F壁面にて常設で展示しております。今回の展示では、1Fを中小路萌美さん、2Fを松村咲希さんと山﨑結子さんに空間を彩っていただきました。

  • 期間
    2022年2月17日~
  • 場所
    ニュウマン横浜 1F ・2F壁面

1F 『Spinout Hours ~失われた2時間~』

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1F壁面ミュージアムのテーマは『Spinout Hours ~失われた2時間~』。

The Chain Museumの遠山正道さんが作家として生み出した時計作品の問いかけをテーマにアーティストが作品を創造するシリーズの第4弾。
今回は、中小路萌美さんが描く「横浜」の街の風景をモチーフとしたアンサー作品となります。

遠山正道さん 時計作品の問いかけ

テクノロジーが発達して、人間は暗算などの基本能力をいとも簡単に退化させた。あらゆるものを合理的に単純化させた結果、12進法の時計も10進法に変更した。弾き出された2時間に、非合理があった。失われた2時間にあなたは何を思いますか?

中小路萌美さんのアンサー

私たちはいつも人としてルールを守り社会の中に生きています。でもたまに自分のことすらも忘れ、空間に溶け込む様な時間を切望してしまいます。
自然の中のヒトとしての時間。感覚だけの時間を。

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公園に⾏きたくなるのは何故でしょうか。雨の匂いが心地いいのは何故でしょうか。空や木々の鮮やかさに目を細めるのは、海の音が聞きたくなるのは何故でしょうか。

失われてしまう2時間はそんな人からヒトへ戻っていた一瞬一瞬なのではないでしょうか。
横浜は「人としての場所」と「ヒトに戻れる場所」が混在となっている稀有な街だと思います。そんな横浜の風景をモチーフにしました。どこの風景なのか想像してみてください。

合理性だけでは生きてゆけない、ムダなものによって生きている私たちの感覚を「むにゃむにゃした」色とかたちに込めて。

プロフィール写真

中小路萌美

1988年兵庫県生まれ。愛知県立芸術大学大学院美術研究科博士前期課程油画版画領域修了。

2F 『現実への挑戦』

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2F壁面ミュージアムのキュレーションテーマは『現実への挑戦』。

絵画と写真という異なるアプローチをとる松村咲希さん、山﨑結子さん。
2人の作家の作品は、メディウムの持つ可能性を拡張し、私たちが想像していなかったような世界を「可視化する」という共通項で繋がっています。

松村咲希

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2次元の平面絵画という伝統的な枠組みにとらわれず、様々な技法を用いた作品を展開する松村さん。
アクリル絵の具だけではなく、シルクスクリーンという版画の技法を組み合わせ、複雑なレイヤーを生み出しています。
鮮烈な色づかいと、キャンバスから浮かび上がってくるような3次元性を感じていただけます。

山﨑結子

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まるでデジタル加工されているように見える山﨑さんの作品は、実はカメラのレンズに金網などの物理的なレイヤーを重ねることで生み出されています。
何気なく見ているはずの景色を疑い、「見え方」を捉え直すことで、新しい気付きが生まれます。


[キュレータープロフィール]
齋木優城/1993年生まれ。キュレーター/リサーチャー。東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修士課程修了後、 Goldsmiths, University of London MA in Contemporary Art Theory修了。
現在はロンドンに拠点を移し、研究活動を続ける。

プロフィール写真

松村咲希

1993年長野県生まれ。京都造形芸術大学芸術研究科修士課程芸術専攻ペインティング領域修了。

プロフィール写真

山﨑結子

1998年大阪府生まれ。嵯峨美術大学 造形学科油画版画領域卒業。 愛知県立芸術大学大学院美術研究科在学中。